はじめに

 毎年、年度始めの総会では、1988年の当フォーラムの設立趣旨を掲げてきました。当フォーラム創立者の故江澤正平さんの志を忘れないためです。

「野菜と文化のフォーラム」設立趣意書

 我が国の歴史の中で経験したことのない飽食の時代。
 にも拘らず健康維持に一日たりとも欠かせない野菜。野菜は食生活を豊かに、そして食文化を高めます。多様な消費願望をもつ消費者は、いまの野菜に対して多くの疑問を持ち、いらだちさえ感じています。
 商品の素性・品質の良し悪しが分からない! 近ごろの野菜の味は? 用途は? おいしい調理方法は? 安全性は大丈夫なの? 等々。
 これらにこたえられるよう、生産、流通、販売のしくみを吟味し、その改善策を見出す努力が必要と思われます。
 『おいしい野菜』を適確に評価・認定するシステムを作りたい。
 そして消費者が用途別に『おいしい野菜』を買い求められるようにしたい。
 そんな願いをこめつつ、作り手、売り手、食べる側が一緒になって情報を交換し、『食べくらべ会』等を催しながら積極的に調査を行い、『安全でおいしい野菜』『適切な用途と調理法』をアピールし、野菜の消費を伸ばしてゆこうとしていくのが、『野菜と文化のフォーラム』です。
 ご共感が得られご参加願えれば幸いです。

1988年3月3日

 加えて2002年5月13日、NPOとして発足し、鈴木康司理事長の下、新たな設立趣旨書を加えました。
 「私たちは、おいしい野菜・安全な野菜を生産し、流通させ、販売する仕組みを吟味し、改善策を見いだす努力の必要性を一層痛感しました」
 幸い、4年にわたる農林水産省補助事業として今回、野菜等健康食生活協議会の『野菜のおいしさ検討部会報告書』を公表するに至りました。会員・関係者で広く検討される素材にしていただくことを期待します。
 野菜を巡る動きは、デフレ経済基調のなか、生活の基礎素材として、生産・流通・消費のあらゆる場面でその意義が問われています。新年度も、従来以上に「野菜のおいしさ、安全な野菜、伝統的野菜と文化の関係追求」、「野菜の学校」、「地方野菜視察研究会」など充実したいと思います。また「産地と卸市場見学会」など、新しい時代にふさわしい事業展開をしたいと思います。またNPO組織としての会員拡大に努力します。会員各位の一層活動参加をご期待いたします。
                              2010年5月26日
特定非営利活動法人 野菜と文化のフォーラム
理事長  今野 聰
1.第8期(2009.4.1〜2010.3.31)報告
1)
2009年度事業報告書
  (1)野菜に関する調査研究事業の概要
  (2)野菜の生産・流通・消費に関する情報収集事業の概要
  (3)講演会・ホームページ・出版による野菜啓発事業の概要
2)
2009年度 会計収支報告書
  (1)会計収支報告書
  (2)会計正味財産増減計算書
  (3)会計財産目録
  (4)会計貸借対照表
3)
2009年度監査報告書
2.第9期(2010.4.1〜2011.3.31)事業計画・収支予算計画
1)
2010年度事業計画書
2)
2010年度会計収支予算書

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