●小川次郎氏(フォーラム会員)の圃場見学&芋煮会レポート●
【開催日】
2007年11月21日(水)
【見学先】
千葉県・芝山町の小川さんの里芋畑
【参加者】
10名
 07年11月21日、千葉県・芝山町の小川さんの里芋畑を見学。昼食には野外で芋煮会を楽しみました。参加したメンバーは、「会員のための勉強会」の出席者、「野菜の学校」のスタッフメンバー等で10名。小川さんやご家族のご厚意により、実り多い秋の一日となりました。小川さんは、06年11月に実施した人参の見学会で大変お世話になった農家の方で、11月から3月は、人参を、春から夏にかけては、メロンやトマト、キュウリを主に出荷しています。

 さて当日。「本当は、畑から自分で掘ってもらった芋を煮てもらうのがいいんだけどね」とのことですが、やはり時間の制約もあるので、色んな準備は小川さんちにお願いしてスタートです。参加メンバー&小川さん家族でワイワイ、ガヤガヤと作業を進め、ちょうどお日様が真上に来るころ、芋煮会の開始となりました。

 小川さんちの芋煮は、ベースが味噌味。お肉は豚バラ肉を使います。「脂身で汁全体がまろやかになるんだよね」。芋煮に入っている里芋は3種類→八頭、上庄、土垂れで、なんとまぁ贅沢なもの。贅沢なのは芋煮だけではありません。野外にしつらえたテーブルには、白菜の漬け物、ほうれん草のおひたし、枝豆(冷凍保存で)、人参スープ、数々の保存食、自家米で作ったおにぎり…サラダでいただいた二十日大根は、小川さんがこの日のために、日にちを合わせ種を蒔いて下さった由。丹誠込めて栽培された野菜がたくさんの食卓って、本当に素晴らしいですね。


八頭、上庄、土垂れ
里芋が3種類も入ります

できあがった芋煮
おいしそう!

野外でいただく野菜料理の
味は格別でした
 

 午後は重くなったお腹をかかえ、圃場見学へ。田んぼの中の小道を歩き、雑木林を抜けると、少し小高くなった所に畑が広がっています。大根や白菜、ネギなど冬野菜がのびのびと育っていました。(お土産に頂戴したメンバー多し)。「今年の夏は暑かったら、芋の出来が良かったよ」。いよいよ里芋の畑へ。いつもは八頭だけを作られる小川さんですが、今年はこの見学会のために、上庄と土垂れも植えて下さったそうです。芋の葉は枯れ、茎も倒れかかり、まさに完熟で収穫の時。希望者は、万熊(まんのう)という器具を使って掘り上げ作業を「体験」させてもらいました。私もトライ。長年、家庭菜園をやったのでスコップさばき?には少し自信があるのですが…難しい!!へっぴり腰で、すみません、芋の真ん中を刺してしまいました…。小川さん、御年70歳を超えられる方ですが、次々に芋を掘り上げていく姿は、ほんと、格好良かったです。

 掘られた芋を前にして、「品種の違い」を勉強。八頭は「親も子も食べる」が、上庄や土垂れは「子や孫」を食べる。土がいっぱい付いていると、子と孫の違いも分かりにくいもので、里芋は色んな形があるなぁと実感しました。八頭の茎も、収穫。表皮を剥き東京のベランダで乾燥させ「干しズイキ」となりました。

 野菜が実際栽培されている所で、栽培した農家の方からお話をきき、そしてその野菜をその場所でいただく。このような交流は、本当に素晴らしいことです。最後となりましたが、小川さんとご家族に心より御礼申し上げます。


白菜畑

里芋の収穫にチャレンジ

掘りあげた里芋
 

(文責・日原幸子)

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