タイトル<野菜の学校>
● 2008年度「野菜の学校」 ●
- 2008年12月授業のレポート -
開催日: 2008年12月6日(土) 会場:東京都青果物商業協同組合会議室

◆テーマ野菜:サトイモ

◆旬野菜:ヤマイモ

【講義】
(1)
里芋の歴史、品種、成育、消費動向など
千葉県農業総合研究センター 鈴木健司氏
(2)
市場情報、出品品目紹介
東京青果(株) 澤田勇治氏
(3)
保存、栄養、調理
料理研究家 上原悠子氏
【食べ比べ1】土垂を食べ比べました(4品目/蒸し、和風煮)

試食は小芋用品種「土垂系」を、蒸しと和風煮で行いました。
1は関東で良く作られている品種で、やや長いかたちで、独特のぬめりがあります。2は千葉県の主要品目です。3は千葉県農業総合研究センターが育成した新品種で、「調理加工しやすくおいしい丸型」が開発の主旨です。4は約2,3百年前に上方より来た伝燈寺の僧侶が普及したといわれるサトイモで、石川県が在来種の保存と生産維持に取り組み始めました。
それぞれのサトイモを煮ているときはアクの出方や煮えるまでの時間が異なり、試食においてはぬめりなど食感、味に微妙な差が出て、試食後に行われたディスカッションでは参加者の好みが分かれました。

1,里芋(千葉県)
2,土垂(千葉県)
3,ちば丸(千葉県)
4,伝燈寺(石川県)
【食べ比べ2】各種サトイモを試食しました(6品目/蒸し)
試食には珍しい品種が2種類(5,6)加わりました。千葉県農業総合研究センター育種研究所で維持している遺伝資源の一部で、親芋用サトイモです。タケノコイモ用の長い親芋と、やや短い円筒形のサトイモで、5は内部の維管束が紫色に着色している「びんろう班」がありました。7は「アカメ」とも呼ばれ、全体に赤身が特徴のセレベス。8は唐芋を特別に栽培して、えび状にした海老芋。9は正式にはタケノコイモ。肉質は粉質。10は親芋と小芋が分球せず塊状になるもので、ほっくりとして味が良く、正月などに縁起物として使われます。数多くのサトイモを試食しましたが、それぞれに違った味わいでした。旬野菜のヤマイモは、擂って4種、茹でて1種。今回は“いも・イモ・芋”で堪能しました。
5,00M30(千葉県)
6,00M42(千葉県)
7,セレベス〔大吉〕(千葉県)
8,海老芋(静岡県)
9, 京芋(宮崎県)
10,八つ頭(埼玉県)
【参考】
千葉県農業総合研究センターから持ってきて下さったサトイモです。土の中でサトイモたちが身を寄せ合っている姿がよく分かりました。
 
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