◆2009年3月7日(土) 修了式パーティー
野菜と文化のフォーラム名誉会長 鈴木康司氏と、次期校長 大澤敬之氏の挨拶に引き続き、修了証の授与が行われました。野菜の学校は、4月から3月までの12回を1期とし、8回以上の出席者には修了証が出ます。今期は25人に修了証を、5人に皆勤賞をお渡ししました。皆勤賞は、「なにわ伝統飴野菜」。なにわ伝統野菜を使った有平糖で、野菜の味がすると好評でした。
毎月の講義は野菜の来歴から始まって、品種、育種、消費動向などのお話が中心です。最終回となる今月の講義は、食品としての野菜にアプローチ。「食品って何?」ということから解き明かし、過激な意見や情報に惑わされず、科学的に健康情報を捉えるとはどういうことか、具体例を挙げてお話いただきました。佐藤達夫氏のお話は、鋭い視点ばかりではなく、分かりやすく笑いもあり楽しく学べました。
通常のプログラムに食べ比べの感想を述べるコーナーがありますが、グループ代表が行い、受講生全員が話す時間はありません。そこで、今回、「1分間スピーチ」で、受講生に受講動機や野菜との関わり、講座と仕事についてなどをお話してもらいました。持ち時間をオーバーする人が続出! また、専門領域の講演をしたいとのお申し出もいただきました。受講生同士の親密度が増し、その後のパーティーがより和やかで実りある会となりました。
昨年同様、珍しい野菜の展示と試食および取り寄せ野菜菓子、スタッフ手作りの野菜スイーツパーティーです。
野菜の展示は御倉多公子さんによるアレンジ(写真・上)、大橋路子さんの繊細な野菜カービング制作と華やかでした。
野菜菓子は4品。「野菜ぜりい」は、スタッフ西川千栄さんの手作りです(写真・左)。いくつもの工程を経て、野菜たちのしずくが鮮やかな宝石に変身しました。口に含むと、野にある香りがほのかにして、とてもおいしいスイーツでした。
山形から取り寄せた「漆野インゲン甘煮」は、サヤから豆が透けて見える芸術品(写真・下左)。
そして、野菜入りのチョコボール(写真・右端)。「中には何の野菜が入っているか、召しあがって当ててください」とクイズ付で登場。正解は、ごぼうと人参でした。
そのほか、たまねぎのクッキーと春菊のクッキーも用意しました。
当日、次期校長 大澤敬之氏の畑からホウレンソウのお浸し、栄養の話の上原悠子さんから五郎島金時芋の蒸かしも加わって、あふれんばかりの食卓でした。