キャベツの食べ比べは、冬キャベツとして中早生系の愛知県産と、春キャベツは神奈川県三浦産を試料としました。今年は暖冬で生産が早まり、冬系の特徴がはっきりとしたキャベツは手に入りづらい時期となっていました。当初、春系と特徴の差が出ないかと危ぶみましたが、調理をしている段階で、刻み・煮る・塩もみ、各料理において差が明らかとなりました。食べ比べ後の感想も春系と冬系の特徴を踏まえてのものが多く聞かれ、食べ比べの成果がありました。
スープ煮は、普段名前だけはよく聞いているサボイキャベツと、黒キャベツといわれているカーボロネロを試食しました。初めての人も多く、貴重な食体験になったとの感想も寄せられました。
一時期は生産が多かったのですが、今ではあまりスーパーの棚で見かけなくなった、グリーンボールも生食しました。球の中まで緑色を帯び、葉がやわらかいのが特徴です。
その他、中早生の愛知県産、千葉県産、色の異なる紫キャベツを生食で。キャベツの仲間で、わき芽を食べる芽キャベツと、茎を食べるコールラビは展示のみ。キャベツの系統図を見ると、野生種のケールから発していますが、そのケールの展示もありました。紫と緑の葉があり、園芸研究家の御倉さんの畑からの出品でした。
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