きゅうりの品種による特性を、五感でシンプルに比較するために、縦4つ割りにしたもの、スライサーで輪切りにして塩をした後にしぼったものを用意。縦に細長く切ったのは、きゅうりの上下では食感やエグミなどが違うからです。グループ討議の後、山本謙治氏の司会で挙がった感想としては、ブルームきゅうりが香りと甘み、ジューシーさがあるという声がある一方、ブルームレスきゅうりのほうが食べ慣れているせいか好ましいという声も。甘さより歯ごたえがキーワードになる傾向も見られ、四葉に人気が出てきた背景がうかがわれました。山本氏からは、品種より台木で歯ごたえが変わる話があり、新潟で皮と実のかたさが同じきゅうりを食べた貴重な体験をうかがいました。
加賀太と半白の試食では、加賀太は食感がなめらかで、清涼感がある、半白は、風味はよいが甘さがないといった感想。もっとも、半白に関しては、スライスではなく肉質を生かした厚みのある切り方にすると印象が変わり、特に漬け物にすると大変美味であるという体験談が加えられました。
料理は、加賀太の煮物ほたて風味、たたききゅうりは塩昆布風味と赤しそ風味の2種、ナムルはブルームレスと、四葉・四川の歯ごたえの違うきゅうりを使った2種。いずれも、きゅうりをたっぷりいただけるレシピで、大変好評でした。
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