食べ比べをするにあたり、なすの品種、産地、料理方法は何を選べばよいのか、検討しました。なすが日本に伝わったのは8世紀頃で、地方によってさまざまな品種が分化しました。九州の長なす、東日本の短形なす、日本海側の丸なす、東北の小なすなど、形はさまざまです。なすは貯蔵性に乏しく、地方独特の食べ方がされてきました。現在、主に流通しているのは、作りやすさと流通のしやすさから、長卵〜中長の品種です。食べ比べには、私たちが普段よく買っている品種を選びました。調理の面からは、焼きなすを、万能向きのなすと、焼きなすに向いているといわれているなすで作り、食べ比べることにしました。また、最近人気の生食用なすの食べ比べは、たて塩(7%食塩水)で行いました。
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