健康のために野菜摂取の必要性が多方面から情報発信されていますが、統計上に見るかぎり野菜の消費量は依然伸び悩み傾向にあります。かたや、おいしい野菜なら消費が伸びるという指摘も多々あり、当会では平成18,19年度の農林水産省補助事業として、科学的知見に基づいた野菜のおいしさ検討を実施してきました。
そのなかで分かったことは、流布する野菜のおいしさ情報はほとんどが生食中心のものであり、野菜本来のもつ微妙な味が認知されていません。甘味に偏重した評価情報が多く、加熱料理をすると評価が逆転する傾向があることでした。それも個々の品種により微妙な違いがある事も判明し、野菜をおいしく食べるには品種別に対応した用途別調理の重要性が浮上しました。
そこで、今回トマトをとりあげ試食検討会を開催致し、多くの皆様のご参加をいただき情報交換のなかで、新たな野菜のおいしさの視点を探りたいと思います。皆様のご参加をおまちいたしております。
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