市場経由の野菜は75.8%で、国産野菜に限ると92%にのぼります。近年、販売のチャンネルは増えていても、市場の役割は大きいと自負している次第です。
市場は、中央卸売市場は(平成20年度)青果が64市場、卸売業者90社、地方卸売市場は(平成19年度)1,237市場、1,454社。日本全国の野菜が減少しているため、中央・地方とも入荷は減っています。しかし、野菜の平均価格は、東京市場を見ると平成元年が203円/sで、平成20年が218円/sと、量が減ってもそれほど高くはなっていません。野菜の値段は、20年間でそう変わっていないのですね。
ここ20年間の産地や品目の推移を見ると、最も減ったのは東京都産で14%の減、埼玉が続き、関東近県が概ね減っています。増えているのは青森産です。品目ではトマトがトップなのは変わらず、続くキュウリは単価によって3〜5位に位置します。ネギ、レタスの取扱量は変わりません。
平成19年の1人1ヶ月当たりの平均支出の構成を見ると、生鮮野菜へは7.7%。因みに外食費は17%に上っています。1人が1年間に購入している野菜は、キャベツ5.5s、ダイコン4.9s、トマト3.8s、キュウリ2.8sなど、年間56.2s。昭和55年には63.6sでしたから、この29年間で野菜の購入量は減り続けています。
野菜は各県の規格があり、それにのっとって市場に来ています。曲がったキュウリでもよいとよく言いますが、実際には、主婦は同じ価格なら曲がったものは買いません。きれいなものだけなら、スーパーに行けばいいのですね。