1970年代恩師の影響もあり、地球人口の増加に伴う食料資源の枯渇を憂い、食料としての有用遺伝資源確保に興味を持ち、タロイモの研究に携わってきた。
タロイモ(サトイモ(Colocasia esculenta)はイネより古い栽培作物の一つとして知られる。熱帯圏から環太平洋諸島、日本、中国、東南アジア、インド、地中海地域(キプロス島)、アフリカ、アメリカ大陸、西インド諸島まで広く栽培され、特に根菜農耕民族を支える伝統的な主要作物で、各地に独特な品種、多種多様な品種が分化し、食用ばかりでなく薬用や儀礼や神への供物などとして深く関わっている。
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