●「有名野菜品種特性研究会(サトイモ)」報告●
担当理事  吉岡 宏
【講演に対する質疑応答】

○芽つぶれしたサトイモの食味は劣るか?、小芋より親芋はどうしてまずいのか?

・芽つぶれした芋は外観が悪く販売できないが、その部分を取り除けば味は変わらない。
・サツマイモのようにキュアリング貯蔵によりデンプンが糖化することはなく、貯蔵しても食味の変化が少ない。
・孫芋、子芋、親芋はデンプンの大きさが順に大きくなり、熱が通りにくいので、孫芋が美味。


○里芋栽培農家もうかっていますか?

・10a当たりの収入は30〜50万円。井戸を掘り灌水設備を共同で利用し、約300万円の施設投資費が1〜2年で償却でき、埼玉では50〜80万円/10aの収入を得て儲かっている人もいる。

 

○遺伝資源の保存について

 ・種子繁殖性の植物は、貯蔵が容易であるが、栄養繁殖性の植物は種の保存が困難である。埼玉県など特産野菜となっているところは、独自に種の保存を行っている。需要がなくなると、絶えてしまう品種・系統もある。栄養繁殖では芽条変異などの突然変異個体も出現する。

(文責 事務局 真柄 佐弘)
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