1988年に創設された「野菜と文化のフォ−ラム」は、設立以来、野菜のすばらしさを見直し「安全でおいしい野菜」を作り手・売り手・食べる側が一緒になって考え・集い・語り、あるべき野菜の消費に向けた活動を継続してまいりました。
現在日常的にわが国の食卓に上る野菜は、一般的なものだけでも100種類以上を数え、山菜類や特産野菜を含めれば日本人が食材としている野菜は200種類以上もあります。
農業生産におけるF1品種の役割として、高い生産性と収穫物の優れた均一性の両立による収穫向上への寄与を通して地球規模での人口増大に対応した食糧確保に不可欠の役割を担っております。
その一方で、最近F1品種に対して様々な懸念が提示されてきております。それらの中には、遺伝的多様性のある日本の大切な食文化として継承していかなければならない在来種の減少など真摯に向き合うべき指摘もあります。
近代科学を活用した種苗産業の大きな成果であるF1品種を人類共有の財産として、在来品種とともに受け継ぎ生かし続けるためには、多くの野菜に携わる皆様に、無用な誤解を解き正しい理解を頂くために講演会を企画いたしましたので多くの皆様のご参加をお願います。
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