食の安全・安心とは、正しい知見に基づいた情報の共有にあると考えます。
物理学者の寺田寅彦は「天災は忘れたころにやって来る。自然ほど伝統に忠実なものはなく、地震や津波は流行にかまわず、頑固に、保守的に執念深くやってくる」と言っていますが、近年は、忘れる間もなく、頻繁に災害に襲われています。
気象災害等のたびに「野菜の価格」が話題となります。一昨年は、北海道十勝地方を襲った大雨によりタマネギやジャガイモの流される映像が繰り返し放映され「いも・たま」の高騰が噂されました。しかし、主産地北見地区では大豊作で、販売に苦慮しているのが実態でした。
災害列島に住むものとして、いつ、どこでも起こりうる災害・被災時において、生産、流通、消費、それぞれの立場でどの様にすればレジリエンスの向上を図れるのか、また、流言飛語、風評被害対策等についても検討することといたしました。
具体的には、不幸にして東日本大震災に遭われた福島県の取り組みと現状報告を主とし、同時に行政、市場流通の災害時の対応等を内容とする講演会及びシンポジュウムを下記のとおり開催することといたしました。
年末のご多忙の折とは思いますが多くの皆様のご参加とご意見を頂く機会としたく、ご案内申しあげます。
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