きゅうりフォーラム2004
主催:NPO法人 野菜と文化のフォーラム 協力:女子栄養大学

平成16年7月10日 10:00〜16:30
女子栄養大学駒込校舎3号館5F

テーマ:需要減少傾向にある「きゅうり」需給の課題を探る
今日の国内野菜の需給を取りまく環境は、品質的には「安全・安心・美味しさ」への関心が高まり、消費面では最終消費が減少し、中間需要が増大。供給面では生産者の高齢化の進行、輸入野菜の増加と、需給構造が大きく変化し、過去の経験的慣習からは予測し難い変革を遂げようとしている。メジャーな野菜ほど永年に渡り培われた固定概念もあり、変革する流通環境に対応した、生き残るための意識改革が求められている。 グローバル化が進展するなかで需要は低迷し、新たな価格帯が模索されているなかで、実需者が求める多様なニーズに応える野菜作りが、重要なテーマとなっている。 この多様化した環境のなかで課題を見極めるためには、需給に係わる全ての関係者(生産者・流通・需要)が一堂に会して、各々の立場から実状を本音で語り合う中から、まず課題全体像の現状を認識することが、いま求められているものと思われる。 そのような視点から、野菜類の中でかつては、生産額・一人当たり消費支出金額が最も多く、花形野菜であったきゅうりが、今やその王座を明け渡し、生産量・額は一貫して減少傾向を辿りつつある。生産量が減少しても価格は上がらず、需給の構造的な変革が進行している。 そこで、この課題に迫り、国産きゅうりに関わる方々の、これからの対応の視点を探るフォーラムを開催した。
■プログラム
◆第1部◆
基調 講演
10:10〜12:30
  • 「きゅうりをとりまく情勢について」
    近藤 秀樹 氏 農林水産省生産局野菜課 流通加工対策室長
  • 「きゅうり生産と消費の変遷と現状」
    稲山 光男 氏 (元)埼玉県農林総合センター 園芸支所長
  • 「美味しいきゅうりの品質について」
    堀江 秀樹 氏 農業・生物系特定産業技術研究機構 品質解析研究室長
◆第2部◆
試食
昼食後13:30迄
展示用会場にて主要品種の展示及び試食
出品種苗会社より品種解説
(試食方法については参加者数との関係で変更もあります)
◆第3部◆
パネルデイスカッション
13:40〜16:30
テーマ「きゅうり需給の現状を探る」
コーデイネーター 稲山 光男 氏(元)埼玉県農林総合センター 園芸支所長
パネリスト 原  昌男 氏(社)全国野菜技術研究会 副会長(生産者)
(財)ベターホーム協会会員 (一般消費者)
秋山 幸男 氏 秋本食品(株)(浅漬加工等々)
亀田 守雄 氏 デリア食品(株)(惣菜加工等々)
栗田 美和子氏(株)クリタエイムデリカ(冷やし中華用等々)

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