タイトル<野菜の学校>
● 2010年度「野菜の学校」 ●
- 2010年9月授業のレポート -
【当日の長岡野菜とその料理】
※植物分類表記は、系統発生解析による新しいAPG分類体系に基づく。
◆ゆうごう(ゆうがお) <ウリ科>

 越後では「ゆうがお」のことを「ゆうごう」と呼ぶ。北アフリカ原産で、日本には平安時代に伝わった。6〜7kgの大きな果実が実る。ひょうたんと同一種で、苦みの少ない品種が食用として選別されたと推測されている。

 カルシウム、リン、鉄分の含有量が多く、利尿・解毒作用があるといわれている。また食物繊維も豊富で、整腸作用を促したり、コレステロールの上昇を抑制したりといった効果も認められている。

ゆうごう(ゆうがお)

 冬瓜に近い苦みがあるが、実の透明感は異なる。調理は冬瓜とほぼ同様で、煮もの、汁物、炒めもの、生でごまあえなどに。新潟では白和え、からしあえ、鯨汁や冷や汁の実、ゆうがお汁などに使われる。ゆうがおの実を細長い帯状に削って干したのがかんぴょう。

<試食後の主な感想>

 ◎ゆうごうのサラダ(塩もみ)

  • 苦みもえぐみも意外になく、少し粘りのある食感が出て、塩もみに向いていると思います。

  • 舌触りがよく、加熱とは違う食感がよい。炒め煮もうまい。

  • 思ったよりしんなりしていてやわらかいが、芯はしっかりしている。さっぱりとした飽きのこない味。

ゆうごうのサラダ(塩もみ)
  • やわらかい。ぬるっ、シャキ。絹のような……。ツルッとしている。

  • きゅうりとかぶの中間のような食感。初めて食べたが、意外にもとろけるようで臭みがなく、おいしかった。

  • 形を見ると大根をイメージしてしまうが、全く予期しない食感であった。サラダよりもマリネ風にするとおいしいのではないかと思う。

  • 初めて食べました。食べ方や調理法が分かれば、若い人も食べるのでは。歯ごたえあるものの、やわらかくもあって、不思議な食感。

  • トロッとした食感が好きです。わが家の定番は、豚肉と炒めたものです。東京のスーパーでも買えるので、ときどき買っています。

  • もっとフワフワしているかと思った。きゅうりなどよりも青臭さがなく、酢の物などもおいしそう。
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