◆ずいき
「ずいきは皮をむくのが大変だし、手が黒くなるので、生の状態では売れない。そこで地域の婦人部に働きかけて、甘酢につけた調理済みにしたところ、大変喜ばれている」(鈴木氏)
ずいきは里いもやはすいもの茎のこと。新潟県では八頭から赤ずいきが多く作られており、他に青ずいき、白ずいきがあり、青ずいきは切り口にはすのような穴がたくさん開いているところから「はすいも」とも呼ばれる。炭水化物、ミネラル、タンパク質、脂肪を含む安価な栄養食品として、乾物にしたものも、家庭のそうざいによく利用されてきた。
生ずいきは下ゆでして甘酢や三杯酢であえたり、白あえ、ごまあえなどにも。長岡では、ゆでたずいきに酢、砂糖、しょうゆをかけて赤い色が出たものを盆料理として欠かさないという。
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