タイトル<野菜の学校>
● 2010年度「野菜の学校」 ●
- 2010年12月授業のレポート -
【当日のなにわ野菜とその料理】
※植物分類表記は、系統発生解析による新しいAPG分類体系に基づく

◆勝間南瓜(こつまなんきん) <ウリ科>

 熱帯アメリカ原産で、カンボジアから伝わったので、かぼちゃの名がある。勝間南瓜は大阪市西成区玉出町付近(旧勝間村)が発祥。外観に深い溝とこぶがあり、800〜900g程度の小ぶりなかぼちゃ。粘質の日本かぼちゃで、熟すると皮が茶色になる。

 西成区の生根神社では冬至に「勝間南瓜祭」が行われ、小豆と煮た「いとこ煮」がふるまわれる。

 勝間南瓜は、皮が比較的やわらかく、切りやすく、甘みが上品で食べやすい。完熟すると蒸しただけでも甘く、香りがよい。主に煮るが、ムース、羊羹、茶巾絞りなどの菓子、焼酎などにも活用されている。


勝間南瓜(外観)


勝間南瓜(断面)


勝間南瓜のいとこ煮

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