● 2011年度「野菜の学校」 ●
- 2011年5月授業のレポート -
【食べくらべ後の主な感想・意見】
大和まなと小松菜、しんとり菜とべか菜の2つのグループに分けられ、前者は色が濃く、においにもクセがなく、シャキシャキ感と弾力感があった。さっと火を通す程度で食べたい。後者は色が淡く、シャキシャキ感はあるが、香りが前者とは明らかに違う。しんとり菜のほうが甘さがあり、べか菜はあっさり。煮びたしなどの加工に向きそう。
同様に2つのグループに分けられ、好みも分かれた。大和まなと小松菜はうま味があり、塩気くらいで、野菜だけで味がある。しんとり菜とべか菜は強めの調味料を加えないと味が引き立たない感じ。しんとり菜はチンゲンサイのようで、べか菜は繊維が立ってエグミも感じた。
大和まなとべか菜が、軸にエグミを感じ、似ていると思った。べか菜のほうがエグミ、香りが強い。小松菜は食べ慣れた味。しんとり菜は酸味・塩味が感じられ、他とは違う印象で、ごま油が合いそう。
九州出身で、向こうでは青菜といえば、ほうれんそうか高菜が普通なので、上京して小松菜がメジャーと知った。大和まなは青臭く、味が強い。小松菜は味が濃い。しんとり菜は水っぽく、甘みが強く、食べやすい。べか菜は食べやすいが筋っぽい。ゆでると、大和まなとしんとり菜がきれいだと思った。
大和まなとしんとり菜は茎がやわらかく、あっさりして、煮びたしが合う。しんとり菜のほうがやや苦みを感じた。小松菜とべか菜はシャキシャキ感があり、やや筋っぽい。しっかりかんで味が出る。
しんとり菜とべか菜は筋っぽくて似ているが、前者は甘み、後者はエグミを感じた。グループの女性陣は大和まなは甘み、風味、シャキシャキ感があって高評価、男性陣は大和まなはいたって普通で、小松菜がメジャーであるだけに食味が安定しているという評価だった。
山本氏からは、「大和まなはつけ菜の中でも原種に近く、小松菜は大衆受けするように選抜・育成を重ねて、その対極にあるといってもよい青菜。洗練されていない大和まなは地方野菜らしい持ち味がある」とのコメントがありました。
大和まな
小松菜
しんとり菜
べか菜
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