◆下北春まな <アブラナ科>
大和まな同様につけ菜の一種で小松菜の仲間。大ぶりの丸い葉で、切れ込みが少ない。下北山村で古くから自家野菜として栽培されてきたつけ菜で、9月下旬から10月上旬に種を蒔き、1〜2月に収穫される。きびしい寒さでいっそうおいしくなる。下北山村は奈良南部にある大峰山系からの清らかな水に恵まれ、澄み切った空気と温暖な気候の地。
塩漬けは「春まな漬け」として販売されている。この漬けものでごはんを包んだ「めはり寿司」は「泊まり山」と呼ばれる泊まりがけの山仕事の弁当にされた郷土食。「日本のおにぎり100選」にも選ばれている。
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