◆大和きくな <キク科>
原産地は地中海沿岸で、食用にするのはアジア地域のみで、ヨーロッパでは観賞用。室町時代に中国から渡来し、関西では菊菜、一般的には春に花が咲くことから春菊と呼ばれることが多い。
春菊には大葉、中葉、小葉の三種があり、日本での主流は中葉種。主に東日本で栽培されるのは、主枝から伸びる茎葉を順次収穫する株立型、関西では細かく枝分かれしたものを株ごと根元から抜き取る株張型。大和きくなは中葉と大葉の中間型の品種で、みずみずしい緑色、厚肉柔軟で香気がやわらかなのが特長。曽爾村、奈良市、天理市で栽培されている。
調理は、鍋ものの具やおひたし、ごまあえ、天ぷらに。またサラダにしてごまやコチュジャンなどのアクセントの強いたれが合う。
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