◆大和いも <ヤマノイモ科>
中国雲南地方原産で、奈良時代には天皇に献上されていた。大和いもは江戸時代から栽培されており、現在の主な産地は葛城山麓の御所市、櫻井市、天理市など。
いもが球形をしたものをつくねいも群と称し、黒皮が大和いも、白皮が伊勢いもに分かれる。大和いもは形が整って凹凸が少なく、緻密な肉質で粘度が高い。
大和いもはエネルギーが123kcal/100gで、長いもの2倍。でんぷんの消化酵素であるジアスターゼを含むので、消化促進・疲労回復に効果がある。
大和いもはすりおろして放置しても変色しにくく、粘りが強く、緻密。とろろ汁、じょうよまんじゅうなどの和菓子の材料としても使われる。
※やまいもは直接触るとかゆくなる場合があるが、これは皮付近に多いシュウ酸カルシウムの針状の結晶が壊されて拡散し、肌にささるため。手袋やポリ袋、皮の一部を残して持つなどで直接さわらない工夫をするか、シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、やまいもを酢水につけてから調理するとかゆみはやわらぐ。ただ、酢水につけると食感が固くなる。
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