◆八町(はっちょう)きゅうり <ウリ科>
きゅうりの原産地はインドのヒマラヤ山麓とされており、日本へは6世紀頃に入り、本格的な栽培が始まったのは江戸時代以降と見られる。 「八町きゅうり」は、昭和20年代の初め、須坂市上八町の関野正二郎氏が育成したもので、「高甫地域で栽培されていたきゅうりと豊洲地域で栽培されていた門外不出のきゅうりを交配して育成した」という説と、「長野市のきゅうり栽培農家から種を譲り受けて栽培するうちに、地域に適応した品種になった」という説がある。
八町(はっちょう)きゅうり
やや短くずんぐりとした形、皮が薄く、種は少なめ、味はよいが日持ちは短いという特徴をもっている。須坂市では6月下旬〜9月に収穫される。木曽開田村の「開田きゅうり」と似ている。 生で食べるのが一番といわれるが、日持ちがよくないので、浅漬け、みそ漬けなどの漬けものに加工される。