NPO法人野菜と文化のフォーラムが主催する「食べておいしさを知る野菜の学校」(以下「野菜の学校」)は、一昨年より2年間、伝統野菜・地方野菜をテーマに講座を設け、大変好評を博してきました。受講生からは「野菜にこんな味があったのか!」「野菜の見方、食べ方が変わった!」と驚きの声が聞かれます。引き続き来期(2012年4月〜翌年3月)も、この2
年間で取り上げられなかった地域の伝統野菜・地方野菜をテーマに展開します。
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伝統野菜といえば、京都や加賀がよく知られており、講座の1年目にとりあげました。両者を筆頭に、全国各地で伝統野菜を見直す動きが活発です。地産地消で産地の野菜直売所が活況を呈し、その地方独特の食文化が注目されてきています。
野菜は本来、その地の人々が長い時間をかけて伝えてきた「地域の文化財」という側面をもっています。この2年間、各地の野菜たちに出合うなかで、心から実感することができました。
伝統野菜はその地・その時期にしか食べられないからこそ貴重であり、人々の知恵が働き、さまざまな物語をもっています。再評価されることで、新しい食文化が育つ可能性が広がると確信します。
とはいえ、伝統野菜の生産・流通に関してはまだまだ不安定な面が多く、各地でさまざまな試行錯誤が続けられています。そうした情報交換も、もっと活発にしていきたいと考えます。
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「野菜の学校」では、毎月、一地方の伝統野菜をテーマに、他地方産やハイブリッド種との食べくらべを行うなど、古くて新しい野菜の世界を探っていきます。
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