●「有名野菜品種特性研究会(中玉トマト)」報告●
【生食評価結果のまとめ】
 食べ比べでは、まず、8品種(表1)の生食による食べ比べの評価項目と各々の5段階評価(表2)及び評価表への記入方法の説明を行い、その後、出席者一人に半切りしたトマトを品種1から順に供試し、評価表に記入していただいた。
<トマトの写真>
(1) オレンジオーレ
(4) シンディースイート
(7) 華おとめ
(2) レッドオーレ
(5) アマルフィー 誘惑
(8) MR淺野 けっさく 
(3) フルティカ
(6) 華小町
 表3に食べ比べの評価結果を示した。まず、評価表の提出数についてみると、個別評価項目のうち、香りを除く7項目への提出総数は55名(全参加者65名に対する割合は約85%)、香りへの記入者総数は53名、総合評価への記入者総数は58名(約89%)であった。
 各品種の評価項目毎の平均値(太罫線内)について、最上位と最下位の差が1.0以下であった果肉の硬さ、肉質、香りを除いて、上位3位を網掛けで示した。これをみると、総合評価の上位3品種(かっこ内は平均値)は、華小町(3.4)、MR淺野けっさく(3.4)、シンディースイート(3.0)であり、これらの品種の順で甘みの平均値が4.3、4.2、3.4、うま味が3.6、3.4、3.3と、上位3位を占めていた。これらのことから、トマトの美味しさは、第一義的には甘さとうま味で判断されているようである。また、これらの品種は外観が平均値で3.9、4.0、3.7と高く、優れているとの評価であった。

 酸味についてみると、総合評価が高かった上記3品種のなかで、シンディースイートは酸味もあるとの評価であった。フルティカは果皮が柔らかい傾向であると評価された。

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