【参考】
1 食べ比べ評価試験結果
3 試料ほうれんそう品種選択について
 ほうれんそうはポピュラーな野菜だけに、さまざまな品種育成種苗会社が多様な品種を開発しているが、近年はことに安全性、高品質性を含めた、栽培方法の改善研究も進んでいる。このような実態に即し試料品種選択をした。
(1) 食べ比べ実施状況
 
1)

開催日:

2)

会場:女子栄養大学駒込校舎松柏軒

3)

試料選択の視点

 
  • 作型、栽培方法、同一品種の産地間による品質差
4)

食べ比べ試料

 
No
品種名 産地
1 サンピアテン 群馬
2 食彩 茨城
3 プライド 茨城
4 アスパイヤ 埼玉
5 ビリーブ 茨城
6 まほろば 群馬
7 まほろば 千葉
8 まほろば 長野
9 レオナ 群馬
10 レオナ 千葉
11 レオナ 長野
12 朝霧 千葉
13 雪美菜 長野
14 冬霧 群馬
15 朝霧 群馬
5)

試食方法

 
  • おひたし (15試料)
  • 油炒め (8試料)
6)

パネル

 
  • 3名 (女性:20 男性:9 不明:4)
(2) 評価集計結果
   ほうれんそうは、15試料をおひたしで、8試料を油炒めで比べた。外観ではちぢみほうれんそうも含め概ねよい評価を得たが、試食結果には差が出た。おひたしと油炒めでは、おひたしのほうが試料間の差が大きかった。油炒めは全試料について行なわれてないが、おひたしでの評価と油炒めの評価はほぼ同様の傾向を示すものが多く、調理方法による差よりは試料間の差のほうが大きいものと思われる。2つの品種について、それぞれ3カ所の産地で栽培された試料が用意されたが、同一品種でも産地によって差がある。産地間の評価を比較すると、品種を超えて評価が高い産地と低い産地に分かれており、試食結果に産地が関与しているものと考えられる。
   
 


 
(3) 選択した評価試料
   以上により、女子栄養大学における分析型官能評価試料と東京農業大学における嗜好型官能評価試料として、下表のように選定した。
 
女子栄養大学:分析型官能評価試材品種
東京農業大学:嗜好型官能評価試材品種
品種名 産地
分析品種記号
作型
朝霧 岩手 S1 ハウス寒締め
雪美菜 岩手 S2 ハウス寒締め
さんピア 群馬 S3 露地栽培
ビリーブ 茨城 S4 トンネル
ミストラル 茨城 S5 水耕栽培
601 千葉 S6 ハウス
 
(株式会社ワーズワークス 草 間 壽 子)
   


>> 野菜のおいしさ検討委員会報告書 目次へ