◆からとりいも <サトイモ科>
さといもは東南アジアのマレー半島が原産といわれる。全国的には、いもを「やつがしら」、茎を「ずいき」と呼ぶことが多いが、庄内ではいもを「ずいき」、柄を「からとり」と呼ぶ。「からとり」の名前の由来は、葉柄も収穫して食べられる意の「柄(から)取り」に因むとか。からとりいもは京野菜のえびいもに近い系統。
栄養的には80%前後が水分で、炭水化物が約13%。ネバネバするのはガラクタンやマンナンなどの糖たんぱくによる。
さといもは煮ものや汁ものに、柄はごまあえやおひたしに。柄を乾燥させたいもがらは昔ながらの保存食で、やわらかくもどして煮ものや汁の具にと、大きな葉以外はすべて食べることができる。
◎からとりいも
- からとりいもはぬめりがなく、じっくり煮込んでも煮くずれないのが特徴。濃厚で緻密、ねっとりした食感で、おでんや芋煮にむく。茎は淡白であっさりした食味、シャリシャリした歯ざわりを活かして、あえものなどに使う。
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からとりいも
からとりいものゴルゴンゾーラ焼き
さといもの芋煮
(この季節の風物詩・
食文化として紹介)
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