◆ルバーブ <タデ科>
和名は「食用大黄」「丸葉大黄」。フキに似た草姿で、細い筋のある葉柄を食用にする。原産地はシベリア南部で、紀元前3000年頃から栽培されており、最も古い栽培植物の一つ。ギリシャやローマでは紀元前から薬用、食用として栽培され、中世以降ヨーロッパ各国に広まった。日本へは明治初期に導入されたが、強い酸味と渋みが好まれず、普及しなかった。
長野に持ち込んだのは、避暑地を求めて野尻湖にやってきた外国人宣教師で、大正から昭和初期に信濃町の農家に栽培を依頼したのが始まりという。
ルバーブにはコレステロールを下げる作用、整腸作用などがあるとされる。肉の消化を助ける酵素が含まれているので、食後のデザートとして利用される。
生は強い酸味や苦みがあるが、薄切りにしてサラダにも。砂糖で煮て利用することが多く、シロップ漬け、ゼリー、ジュースなどに。英語で「Pie
plant」と呼ばれるほど、パイに使われる食材としても知られる。
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