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●スタッフである管理栄養士の松村真由子さんは岐阜県中津川市の出身なので、名古屋には大変親しみがあるそうです。今回は、知多3号たまねぎに因んで、たまねぎの効用とお薦め料理をアドバイス。「たまねぎは、インドでは解毒や疲労回復などの薬用に使われているほど。たまねぎに含まれる硫化アリルは血液サラサラ効果がありますが、水溶性で、しかも熱に弱い。だから生で食べるのがお薦めで、トマトとたまねぎのスライスのサラダなど、いいですね。また豚肉などビタミンB1が豊富な食材と一緒に摂ると、B1が吸収しやすくなり、その結果代謝がよくなるため、疲労回復効果が高まります。ドレッシングにたまねぎを入れ、ゆでた豚肉をつけて冷やした一品は夏にお薦めです」。
●調理担当の領家彰子さんからは、教室に先立つ5月23日に、当初紹介を予定していた十六ささげの畑を訪問した報告がありました。残念ながら、低温で生育が遅れており、実る様子は見られなかったとのこと。開講当日にも入手することができませんでした。ただ、宮重大根発祥の地でそれを記念する石碑に出会ったり、かりもりの大産地である春日の様子など、貴重な体験がレポートされました。
●東京青果(株)の宮坂守文氏からは、東日本大震災の市場への影響について、野菜の平均価格を見ると風評被害の影響が若干あるようだとのこと。
愛知の伝統野菜のファーストトマトは糖分と酸味のバランスのよいおいしいトマトだが、皮がやわらかいために流通でいたみやすかったとか。結果、やがて桃太郎に取って代わられたそうです。
また、うりは地元でもなかなか食べられない傾向で、売る立場からは白うりはきゅうりの10倍の労力がかかると、実感のこもった話がありました。
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