タイトル<野菜の学校>
● 2011年度「野菜の学校」 ●
- 2011年9月授業のレポート -
【当日の兵庫野菜とその料理】
※植物分類表記は、系統発生解析による新しいAPG分類体系に基づく

◆ぺっちん瓜(別珍瓜) <ウリ科>

 まくわうりの一種。ぺっちん(別珍)は綿を横ビロード織りしたパイル織物のこと。果皮がビロードのように濃緑色で、果肉は黄色く、メロンのような風味があり、ビロードのように大変なめらかな食感。東播地域(主な産地は加古川市、明石市)だけで栽培されている大変珍しい瓜。6月下旬〜9月下旬が収穫時期で、浅漬けは「明石の夏の風物詩」として地域の人に愛されている。

 昔は生食用として栽培されていたが、今は漬けもの専用で、大部分は浅漬けとして食される。完熟度によって味が異なる。中が鮮やかな黄色に完熟したものは、メロンのように甘く、香りもよく、そのままでも漬けものでも。中が白いものは甘みがなく苦いが、これを漬けものにすると苦みが抜け、絶品になるとされる。最近はスライスしてサラダのような食べ方も提案されている。


ぺっちん瓜

ぺっちん瓜

ぺっちん瓜の塩もみ
>>> 2011年9月「兵庫野菜」レポートトップに戻る