◆ぺっちん瓜(別珍瓜) <ウリ科>
まくわうりの一種。ぺっちん(別珍)は綿を横ビロード織りしたパイル織物のこと。果皮がビロードのように濃緑色で、果肉は黄色く、メロンのような風味があり、ビロードのように大変なめらかな食感。東播地域(主な産地は加古川市、明石市)だけで栽培されている大変珍しい瓜。6月下旬〜9月下旬が収穫時期で、浅漬けは「明石の夏の風物詩」として地域の人に愛されている。
昔は生食用として栽培されていたが、今は漬けもの専用で、大部分は浅漬けとして食される。完熟度によって味が異なる。中が鮮やかな黄色に完熟したものは、メロンのように甘く、香りもよく、そのままでも漬けものでも。中が白いものは甘みがなく苦いが、これを漬けものにすると苦みが抜け、絶品になるとされる。最近はスライスしてサラダのような食べ方も提案されている。
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