山根氏は1985年より有機農法による「山根農園」、1986年より自家採種を開始。食糧の県内自給をめざして、その根本を県産種子の自給におき、種を採り続けることの大切さ、種採りは食文化を支えていることを訴えています。ひょうごの在来種保存会会員は現在約700人。著書に『種と遊んで』(現代書館刊)があります。
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●スタッフである管理栄養士の松村真由子さんからは、この日の瓜3種の試食の際、甘さとエネルギーとの関連を確かめてほしいとの提案がありました。御津の青瓜は白瓜系なので15Kcal/100g、ぺっちん瓜はまくわ瓜系で32Kcal、網干メロンは露地メロンなので42Kcal。甘くなるほどエネルギーが高くなることを自分の味覚で確かめてみるよい機会になりました。また、れんこんや山のいものネバネバはムチンで、免疫力を高めたり、胃壁を保護してくれるそう。夏バテ防止にもよいので、この時期のお薦めとのことでした。
●東京青果(株)の宮坂守文氏からは、東日本大震災の市場への影響は風評は若干あるものの、市場の伸びは堅調であることが報告されました。近年、果菜類は一般に堅調だが、なすは一般の野菜に比べて落ち込みが大きいとのことで、漬けもの需要の減少が背景にあります。なすは皮がやわらかい長なす需要が増える傾向にあるそうです。
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