試料は広く出回っている以下の一般的なニンジンA,B,Cと昔ながらの長ニンジンD、有機栽培のニンジンEで、産地直送のものを用いた。前年行った評価ではCはAよりグルタミン酸が多く、鰹だしやイノシン酸無添加ではA、添加ではCが高く評価されたことから、再度試料として選んだ。またBは新品種であるが最近人気が高いということで選んだ。長ニンジンは以前の評価結果では、ニンジンらしさが強いために、平均的には好まれなかったが、ニンジンが好きな人には高く評価されたものである。また、Eは5寸ニンジンではあるが昔ながらのニンジンに近い風味を持つと期待されるものとして選んだ。しかし、写真にも示すように、今回はD、E両方とも時期が若干早かったせいか、以前評価したときよりも、外見的にも、色、形ともにかなり貧弱であった。昨年は12月に評価したが、今回は11月で熟度が足りなかったことが考えられる。
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