最初にお詫びをしなければならないのはAとBの比較において、加水量に誤りがあったことである。Aの方が多く加水してしまったために、Bの方が12%だけ仕上がり重量が多くなり、成分が薄まったことになる。従ってBには不利な比較となったが、Bというより、Bより若干成分が希釈された試料を用いたとして結果を解釈する。
図3にAとB(Bとすべきであるが以下実際に調理した試料をBとする)の平均値を示す。
生の分析値ではグルタミン酸はAが14、Bが19mg%、グルタミン、アスパラギンを除く遊離のアミノ酸総量はAが144、Bが206mg%でいずれもBの方が若干多く、またショ糖換算注1)の糖はAが3.9、Bが4.7%で、明らかにBの方が多かった。
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