第2章 野菜のおいしさに関する検討結果
V ダイコンの官能評価と機器分析
1 ダイコンの嗜好型官能評価
<結果>
1.A(福天下)とB(冬みね)の比較
 図3に平均値を示す。分析値ではグルタミン酸はAが25、Bが17mg%、グルタミン、アスパラギンを除く遊離のアミノ酸総量はAが81、Bが40mg%でいずれもAの方が多く、またショ糖換算の糖はAが2.5、Bが2.2%で僅かにAの方が多かった。ミネラルには大差がなかった。


図3. ダイコンA とB の評価の平均値(n=24)

 甘味は僅かにAの方が強い傾向が見られ、汁ではその傾向がより明らかであった。うま味はグルタミン酸も僅かに多いAの方が僅かに強かった。

 表1には選択の理由としてあげられたコメントを示す。Aは甘味が強いが挙がっている。図3では風味は若干Bが強く、よいとされたがコメントではBに苦味、辛みなどが若干挙がっていることから、これらの味のために風味に複雑さがあったためと思われる。煮汁の甘味はAが強かったがだし感や味の密度については差がつかなかった。甘味についてはショ糖換算で2.5%と2.2%では比で13%の差があるので、識別可能といえるが、ダイコンには部位差もあり、煮え方の差もあるなかで、実際にAの方が甘味が強く評価されていたことはパネルの感覚の鋭敏さを示すといえる。

 しかし、全体として差は僅少であった。

表1.選択理由としてあげられたコメント



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