(2)官能評価結果
調査に先立ち行ったアンケート調査で、その結果からピーマンを嫌いとしたグループと好きとしたグループに分け、さらに嫌いとしたグループの中で、3種の料理をすべてマイナス点で評価したものを1)特に嫌いグループ、残りを2)嫌いグループとし、そして、3)好きグループの3グループに分け、官能評価の結果をまとめた。なおそれぞれの人数は、特に嫌いグループ5人、嫌いグループ24人、好きグループ36人である。
1)特に嫌いグループについて
図6に評価結果を示した。
ソテーについては、外観の色はふつうと評価されたが、他項目の評価結果は、つやはある、ピーマンくささは強い、苦味は強い、味全体の評価についてはまずい、料理全体の評価は嫌いという結果であった。
肉入りソテーおよびじゃこ煮は、各項目ともに、ソテーの評価に比べると、ピーマンくささや苦味についての評価が緩和され、味がまずいからややまずいへ、全体の評価が嫌いからやや嫌いへとわずかに上ったが、有意な差ではなかった。これらの結果から、ピーマンを嫌うものは、どのように調理しても嫌いを改善する事は、容易ではないと思われる。
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