(1) 使用したスイカ果実の糖度分布 産地の選果場において非破壊で糖度選別(糖度センサー選別)を行った2L果実12個の糖度を調査した。果実糖度は10.7〜12.5の範囲にあったが、これらを0.5刻みにしてその分布を示すと、図1のようであった。最も多かったのは糖度11.5前後の果実であり、糖度センサーで精度良く選別されていることがうかがわれた。なお、M〜L果の糖度は8〜11の範囲にあり、糖度9〜10の果実が多くを占めていた。
(2) スイカ果実の糖度と糖含量との関係 スイカにおける糖度と糖含量との関係を検討するために、食味の評価に用いた糖度10と糖度12の果実に糖度9と糖度11の果実も加え、各々果汁を採取して分析に供した。 果汁糖度と果汁の全糖含量を表1に示した。糖度と糖含量は良い比例関係にあり、糖度−糖含量は約1.2であった。このことから、本調査に用いたスイカ果実では糖度から1を差し引いた数値をおよその糖含量と考えてよいと思われた。
(3) アンケート調査結果 有効回答数152の集計結果の概略を以下に示した(詳細は別途)。