第9章 野菜のおいしさに関する意識調査とタマネギの官能評価
味覚と食嗜好研究所 山口 静子
附表1 野菜に関する意見(その1)

 以下に238名の意識調査から得た自由意見を列挙する。1人の意見が複数の内容を含むものは別項目に分割し、仮の見出しをつけて分類した。「です・ます」調は「である」調に統一した。内容の正当性のいかんは問わず生の声が大切と考えデータの加工・解析はせずすべて意見として列記した。

質問1 最近野菜について感じたこと

(一般論としてあげられた意見)
  •  野菜の味が薄まっている。
  •  野菜も果物も本来の味が貧弱になった。
  •  全体に味がない(お菓子を食べている感じ)。昔のような味が欲しい。
  •  形、見た目はよいが野菜に味がない
  •  香り、味などが薄くなっているような気がする。

  • 甘味 全体的に甘い柔らかい野菜がおいしいと感じる風潮がある
  • 甘味 果物、野菜についても、甘みばかり追求しているように思う。甘味と酸味
    のバランスが大切。
  • 甘味 全ての野菜が糖度を上げる商品設計ばかりで、単純に甘いだけで、本物の野菜のおいしさを感じるものが少ない。
  • 甘味 NHKテレビで遺伝子組み換えのトウモロコシは甘いといっていたが、嗜好の甘み化は組み替えを進める人にとって格好の説得材料になるに違いない。
  • 甘味 野菜は全て甘くておいしくなった。個性的な味は外来の珍しいものになった。それがいいことか悪いことか分からない。大根は辛く、トマトは青臭くてもよいと思う。
  • 甘味 子供の頃に食べた野菜より甘く臭みもなく食べやすくなっていると思う。必要以上に味を変えることはないが、多少食べ易いと子供の食が進む。
  • 甘味 NHKテレビなどでやたらに甘い=おいしいのイメージを煽っているのは問題。
  • 甘味 知人は糖尿の気があるので、果物は控えるように医師から言われている。

  • 苦味 全般的に苦味が少なくなってきたと思う。

  • アク アクや野菜本来の香りがなくなった

  • 風味 根野菜に風味がない。大根レンコン、人参など。

  • 香り 野菜の香り、・・らしさに重きをおいて開発して欲しい。
  • 香り 野菜の香りがなくなった。
  • 香り 香りが強いものがあっても、一部の成分のみが強調されている感じで、線が細くて消えやすい。

  • 食感 こわばった野菜という表現はとてもよい。
  • 食感 長ネギ、トマト、ピーマン、蕪など皮がかたいのが多い。葉物も同様(かたい)。
  • 食感 軟らかすぎる野菜が多い気がする。
  • 食感 全般的にやわらかくて歯ごたえがなくなった。
  • 食感 トマト、旬でない玉ねぎなど、蝋細工のようにこわばって硬直している不自然な食感のものに出会うことが目立って多くなった。

  • 煮えやすさ じゃがいも、タマネギなどが煮えやすくなったが煮くずれやすく、細胞の結合力がなくなったのではないか気になる。

  • 組織 野菜も果物も組織が目立たないところで微妙に変化していると思う。細胞がしっかりつまったものは味もしっかりしている。
  • 組織 組織が出来上がる前の未熟なもののよう。

  • 繊維 野菜の繊維を感じさせない野菜が以前より多くなった

  • 見た目 見た目より味が大事と思うが、そういう品になかなか会わない。
  • 見た目 彩りものが多くなっている。
  • 見た目 小松菜、ほうれん草など葉もの野菜が昔に比べて美しい(人工的に感じる)。見た目売っている野菜は何でもとてもきれい。たまには形の悪いものが安く売っていればうれしいと思う。
  • 見た目 本来の形や色を忘れそうになっている。

  • 大型化 形が大きいもの多くなった(例えば、ピーマン、太いネギ、玉ねぎ、トマト、林檎、梨など)。初めは珍しいので目を引くと思うが、使い勝手や食味などにおいて大型化する本当のメリット(意図)はどこにあるのか。
  • 大型化 驚くほど大きい梨が出てきた。
  • 大型化 玉ねぎなど大型があるが、概して大型は味も大味で深みがない。
  • 大型化 セロリを買おうとして驚いた。とても大きく、触ると非常に固くて硬直していたので買わなかった。
  • 大型化 やたらに太い蓮根があるが穴も大きく調理し難い。

  • 個性・持ち味 全体にクセがなくなって来たような気がする。
  • 個性・持ち味 それぞれの野菜の個性がなくなったこと。外見が違うが何を食べても同じに思える。
  • 個性・持ち味 最近の野菜は各々の個性が薄くなっているように思う。
  • 個性・持ち味 人間があまり野菜の個性を変えないで下さい。
  • 個性・持ち味 野菜本来の味や香りが以前よりしなくなった。
  • 個性・持ち味 味気のない野菜が多くなった気がする、新鮮でない物が多い。野菜本来のエネルギーが不足しているのではないか。
  • 個性・持ち味 外見がきれいすぎ。その野菜本来の香りが少ない。
  • 個性・持ち味 本来の味が失われている野菜が多い。
  • 個性・持ち味 主婦になって自分で料理をすると野菜の硬さ、臭いが分かるようになってきた。子供にも野菜本来の味が分かってもらえる。
  • 個性・持ち味 近頃の野菜、例えばトマト、きゅうり、なすなど、風味に乏しい、それぞれの香りや独特のくせのようなものが稀薄になったように感じる。とくに野菜は私どもに季節を届けてくれるのだ。
  • 個性・持ち味 いろいろな野菜が出回るようになって昔はなかったものが多いと思う。どうやって食べたらよいか分からないのも見かける。
  • 個性・持ち味 輸入品、工場生産が多くなり年中買え、香り味に個性がない。

  • 栄養 一日350gの野菜を食べるのはなかなか難しいので量が少なくても栄養分が豊富な野菜があればと思う。

  • 保存性 全般的にいたみやすくなっているように思う。
  • 保存性 野菜が冷蔵庫に入れても長持ちしなくなった。
  • 保存性 全体にひ弱になっている。腐りやすくなっている。
  • 保存性 冷蔵庫がない時代でも冬などは長く買い置きができたが、今は大根でも白菜でも、生姜やにんにくのようなものでさえ、すぐにだめになる。野菜に
    力がなくなった。
  • 保存性 都心のスーパーで買うことが多いが劣化が速いことが多い。有機のものを週1回送ってもらうが長持ちがしておいしい。

  • 鮮度 採り立てのトマト、きゅうり、なす等がおいしかった。
  • 鮮度 野菜の鮮度が分かりづらい。新鮮そうに見えてもかたい。
  • 鮮度 とりたての新鮮な野菜を手に入れたいと思う。

  • 旬・季節感 年間同一の野菜を供給できるか、また同一のものを要望する人がいるのか。
  • 旬・季節感 大根、白菜、トマト、季節感がなくなったといっても大根、白菜はやはり冬場が安くておいしい。トマトは夏が安くておいしい。
  • 旬・季節感 大根やキャベツは夏は堅くておいしくないのでやはり旬の時に沢山食べるようにしている。一年中同じようにおいしいのではなく季節感があってよい。
  • 旬・季節感 一年中あるので季節感がさっぱりわからなくなっている。
  • 旬・季節感 一年を通して出回っているがやはり旬のものが欲しい。
  • 旬・季節感 時期に出てくるのが当たり前。時期に食べるからおいしいのだ。
  • 旬・季節感 冬の茄子はまずい。
  • 旬・季節感 スィートコーンが本当の旬でないことから味がうすかった。
  • 旬・季節感 セロリは3、4月が一番おいしいと聞いていたがおいしかった。トマトは5、6月がおいしいと聞き納得した。
  • 旬・季節感 芋類のような旬のものはおいしい。
  • 旬・季節感 枝豆は未だ時期的に早かったのか味ののりが悪かったが夏を先取りした感がありうれしかった。
  • 旬・季節感 年中同じ野菜が手に入るが味がうすくておいしくない。値段も旬と思われる時期でも安くならないのが不満。
  • 旬・季節感 旬のものが旬の時期には大量に作られていない。例えば苺は5-6月が旬であったが、今では1-3月になってしまった。それは高く売れるし作りやすいためである。そうすると味のみでなく身体にもよい季節にとれるはずの作物でなくなってしまい人間の生理に合わない。

  • 生産 外国産のものも多い、中国産のものは安い。
  • 生産 自家栽培の大根、小松菜、絹さや、空豆などを食べたが、買ったものよりいくらかえぐい感じで、それぞれ香りを強く感じた(香りが強いと新鮮な感じがする(とくに小松菜は)。
  • 生産 米ぬか栽培のサツマイモ… good。土を改良して作った朝つみ苺… good。
  • 生産 畑から直接とった野菜がおいしい。
  • 生産 父が作った野菜はおいしい。
  • 生産 知人が作った自然農法のトマトと人参とキャベツが普段買って食べていたものと比べて野性的な味で非常においしかった。
  • 生産 スーパーで購入したプラ袋入り野菜(各種)には、どれだけ農薬が付いているのかを先ず考えた。次に○○産が真実かどうか疑った。悲しい習慣となってしまった。
  • 生産 最近では種子の採れない野菜を作っていると知り、品種改良されている野菜を食べていることに驚いた。やはり曲がっていても自然のものが欲しい。

  •  結婚してPalシステムを利用してから野菜は虫が一杯いることに気がついた。なぜスーパーの野菜に虫がいないのか不思議。
  •  小松菜:虫食い葉があって農薬を使っていないナーとうれしくなった。
  •  最近大手のスーパーで野菜を買っても虫がついているものがあり安心する。
  •  虫が超嫌いなので野菜や虫の喰いやすい果物は特別注意しているが、キャベツの内部に小さい青虫を見つけたときは食べる気を失い、もったいないが捨てた。昔に比べ虫がいなくなったことは理屈抜きに感謝している。その虫は人工的な色をしており、農薬に耐性のあるものではないかと不気味な気がした。

  • 流通・販売 八百屋がなくなった。
  • 流通・販売 八百屋の野菜の方が新鮮に感じる。
  • 流通・販売 流通ルートも直販が増えているようだ。もっと多様な野菜がでることを期待している。
  • 流通・販売 季節のその土地の野菜が安く手に入ることを望む。
  • 流通・販売 スーパーの野菜はこぎれいで適量に分けられているのでつい買ってしまうが、コクがない、おいしくない。
  • 流通・販売 近所にスーパーが数件あるが、少量に小分けされ販売してくれるスーパーを選ぶ(独身)。
  • 流通・販売 豚汁の具などすでに火が通ったもの(水煮?)が便利でよく買う(独身)。
  • 流通・販売 多少高くても便利な物を購入している(独身)。
  • 流通・販売 味よりも「販売の仕方」で選ぶ(独身)。
  • 流通・販売 農家直売の野菜は安くておいしかった。
  • 流通・販売 知人の栽培する野菜を時々宅急便でもらうがとてもおいしいけれど量が多くてもてあましてしまう。
  • 流通・販売 天候のためか価格が高く店頭の種類も減った。
  • 流通・販売 ときどき何でこんなに高いのかと驚くものがある。国産にんにく、インゲン(少しで400円)、カリフラワー(半分で500円)など、普通に食べていた
    ものが高級品になった。

  • その他 どの野菜もおいしい。
  • その他 そのまま生で食べることがあまりないので今と昔の違いはあまり分からない。
  • その他 量が少なくなった。
  • その他 使い勝手のある野菜でもっと利用することが必要。
  • その他 最近レストランなどで、(野菜本来の味)などの文句で生やあまり加工せず食べさせる店が増えた思う。しかし、私どもの年代ではそもそも(野菜本来の味)を意識するようになったのは近年で、昔の野菜の味を知らないので、比べることができないのが正直なところである。
  • その他 知らない間に変化していることがおそろしい。

  • メディア・文化 テレビやマスコミの影響力は大きい。食の洋風化を防ぎ和食を守ることを考えるべき。
(具体的に挙げられたもの)
  • トマト トマトが甘くなった。
  • トマト 甘いトマトが多くなった。
  • トマト トマトなどがとても甘くなった。
  • トマト ミニトマト(アイコ)はフルーツトマトとしては甘くておいしいが、トマトはどこまで甘くなるのか、ちょっとやり過ぎの感も覚えた。
  • トマト 普通のトマトらしいのを選んで買ったのにフルーツトマトのように甘くてがっかり、怒りさえおぼえた。
  • トマト プランター栽培したプチトマトが甘みは普通だったがしっかりした深い味わいでおいしいのに驚いた。野菜の甘みもおいしく感じる大切なものと思うが、野菜本来の味の濃さが大事だと改めて感じた。
  • トマト トマトは甘味を追いすぎている。
  • トマト 夏にトマトのデザートを食べてトマトの甘さは野菜だからこそおいしいのだと思った。
  • トマト トマトは自分が苦手なので甘い方がよいとなってしまった。この頃のトマトは食べられるようになった。
  • トマト トマトは種類が多く、甘いものは高い。
  • トマト 高いトマトを買ったら甘くておいしかった。
  • トマト 行商から買ったトマトが甘くて青臭さも多少あっておいしかった。
  • トマト トマトは昔食べた水分の多い甘味と酸味のあるものが食べたい。
  • トマト 完熟トマトは青臭くない。
  • トマト アウトレットだがとてもおいしかった
  • トマト 最近のトマトは青臭くなく甘味が多く食べやすいがその分日持ちがしない。
  • トマト トマトの品種改良がよくなされていて販売のコーナーも広くなっているが、それよりも野菜の品種を残すことが日本の食文化を考える上で大切ではないか。
  • トマト トマトは種類が増えたがいつも買うのは決まっている。
  • トマト 種類が増えたためにめったに好みに合うのにあたらない。
  • トマト 味がなくておいしくなかったし、皮が残った。大きくて形はよかったが。
  • トマト 皮がかたい、味がない。
  • トマト 最近のみでなくトマトに関して食する度に感じることは昔よりも匂いがないのが物足りない気がする。
  • トマト トマトの味がうすい。トマトを選ぶときは袋入りでないものの匂いを嗅いで鼻で選ぶ。少々青臭いトマト本来の匂いが感じられたものは食べてもおいしい。割と当たる。冬瓜なども冬瓜臭くないとおいしくない。
  • トマト 色が赤くても味がしないトマトが多いような気がする。
  • トマト 匂いが少ない。
  • トマト 野菜サラダのパックをスーパーで買って食べたとき、最後に残したプチトマトが風味の強いものだと充実感がある。
  • トマト スーパーで買ったトマトは香りがあまりない。
  • トマト 今年はトマトが水っぽくおいしくない。
  • トマト 冬のトマトは粉っぽいざらつきがあり味がないことがある。
  • トマト 昔のトマトの味がない。
  • トマト 昔のトマトの味には出会えなくなった。なぜここまで食品を変えなければならないのか、そこから明らかにする必要がある。
  • トマト プチトマトの皮が固かった。

  • キュウリ きゅうりらしい味がしなかった。
  • キュウリ 何ともきゅうりらしい味がしなかった。
  • キュウリ あまりきゅうり本来の味がしなかった。
  • キュウリ きゅうりは概して味も素っ気もなくなった。
  • キュウリ きゅうりの味が薄いと思った。
  • キュウリ きゅうりの安いものを買ったせいか、何だか味が感じられなかった。
  • キュウリ 今年初めて栽培したきゅうり、「アッこのきゅうりは甘い」、食べた途端にびっくり、きゅうりに甘さを求めたことはなかったがきゅうりにも甘さがあっても不思議はない。
  • キュウリ 新鮮さがなく、中が黄色くなっている。度々そういうことがある。
  • キュウリ きゅうり等形がそろいすぎ、いろいろな形が入っていてもよいのでは。
  • キュウリ 何だか形は整っているがきゅうりの味がしない。
  • キュウリ 真っ直ぐを通り越して気持ち悪いほど真っ直ぐ。
  • キュウリ 形の揃わないきゅうりが出始めたのはよい。
  • キュウリ きゅうりなどの本来の香り、食感がないと感じた。
  • キュウリ 固く、もろく、粘りのない、こわばった食感で、味がない。
  • キュウリ 形は揃っていなくてよいので、もっと太く歯ごたえとみずみずしい食感があったらと思う。
  • キュウリ 昔に戻り曲がった物やブルーム付きのものが売られるようになったと思う。
  • キュウリ 皮がかたい、日持ちしない
  • キュウリ 昔に比べて小振りな気がする。
  • キュウリ 何種類か食べ比べた(ブルーム、ブルームレス、四葉、四川)が、今年はあまりできがよくないのか?全体にレベルが低かったようだ。一時期よりもバラエティが豊かになってきている。
  • キュウリ 数日おくと膨れてくる。昔はこれほどは日持ちが悪くなかったような気がする。
  • キュウリ スーパーのばら売りきゅうりより八百屋の方が新鮮だと思う、その他の野菜も八百屋の方が品質がよいと思う。
  • キュウリ スーパーのきゅうりは新鮮なものが少ない。
  • キュウリ 先日栃木の道の駅で購入したきゅうりに沢山トゲがあり昔のきゅうりを思い出した。最近マーケットで販売されているのはトゲが少ない。
  • キュウリ 店で買うきゅうりは細いのでがっかりすることが多い。

  • キャベツ 春キャベツ:やわらかく適度な甘味があって沢山食べられる。
  • キャベツ スーパーの春キャベツ以外はおいしくないので買わないことにした。
  • キャベツ 安価のものを買ったためかキャベツの香りも味もなかった。
  • キャベツ サボイキャベツ:サボイは固くてゆでないと良さは出ないがこの頃市場に出回っているサボイがやわらかくて白菜のようだった。らしさが変わると調理の仕方も変わる。ひいては文化が変わってしまう。
  • キャベツ キャベツ春キャベツを食べた時に、柔らかくて甘くておいしかった。旬のものを食べてるなと思った。
  • キャベツ 春キャベツを楽しみにしていたのに、今年のはやや堅めで香りも少なくがっかりした。
  • キャベツ 外側の青いところがずいぶんかたい気がする。とろける、変色(切り口)が速い気がする。
  • キャベツ 農薬臭かったりベトベトするものがたまにある。キャベツはかたい。
  • キャベツ 非常にかたく大きく千切りしてサラダにして食べるには向かないと思ったので、以前よりかたくなったと感じた。
  • キャベツ スーパーで1個150円 味が薄い、千切りにしてもキャベツの味がしない。炒めてやっとキャベツの甘みが少し出てきた。自然派特別農法 1個398円 どんな料理でもおいしい。日持ちも他よりも長い。八百屋1個198円 葉の色が緑がかって千切りにしたらまあまあおいしかった。

  • ネギ 西谷ネギ:横浜市保土ヶ谷区の在来品種、形は悪いがおいしい。
  • ネギ 臭みが少なくなったような気がする。
  • ネギ ネギらしさが少ない。
  • ネギ 買いおきをするとすぐ中がスカスカになったり、中心部が根元からとびだ
    したりする
  • ネギ かたくて問題にならない。
  • ネギ 手で触っても硬直したように固く、味のないタケノコのようで煮ても焼いても頂けないものだった。
  • ネギ 長ネギは昔より中身が少なくなってぷかぷかして長持ちせずすぐにダメになる。
  • ネギ 冬の長ネギはやわらかいが春の硬さに驚いた。
  • ネギ 長ネギ:太くなった。芯の柔らかい(クニュ)とした所がなく、硬いものもある。
  • ネギ 異様に太すぎてかたくて不自然な手触りだった。これでは微妙な味がでるはずはない。刻みネギとして薬味に使えるようなものではない。
  • ネギ 季節にもよるがスカスカで巻きがないものが多い。
  • ネギ スーパーではやわらかくておいしいネギがなくなった。
  • ネギ コウトウネギ(北部九州で販売されている細ねぎ、フグ用のねぎで東京のつきじで見かけたことがあったが … 細ネギの中でもおいしいネギだと思う。東京の人たちにももっと広がればと思う。

  • ニンジン 6月上旬に買った人参。芯が固く驚ろいた。事前に発見する必要性を感じた。
  • ニンジン スライサーで細かく切るととても甘味が増しておいしく感じた。
  • ニンジン おいしくない(人参の味がしない)。
  • ニンジン 味が少し薄い感じがした。
  • ニンジン においがしなくなった。
  • ニンジン 人参らしい香りが感じられない。
  • ニンジン 人参もますます香りと味が薄くなった。
  • ニンジン 人参が食べやすくなったが、その反面煮物に向かない。
  • ニンジン 子供が人参嫌いなので甘い人参が一目でわかるといいと思う。
  • ニンジン 道の駅で買った人参が甘くておいしかった。
  • ニンジン 人参をたっぷり使ってけんちん汁を作ったら汁が変に甘すぎて味噌のうま味が抑えられおいしくなかった。人参を食べたら相当甘かった。汁のうま味を味わう料理には甘過ぎる人参は向かない。
  • ニンジン 人参と林檎のジュースが身体によいというので、ジューサーを買い作ってみたが、甘すぎて朝から毎日飲むことは無理なので、数日で止めてしまった。野菜ジュースは健康のためにも飲みたいが、こんなに甘いものを毎朝コップ1杯も飲んだらどうなることかと思った。健康によい野菜の代表である人参は甘ければいいわけではない。

  • ダイコン 甘くておいしかった
  • ダイコン 辛みがよかった。この季節にしては(5月)
  • ダイコン スーパーでは冷蔵したものを並べてあるらしくすぐ鬆が入ってしまうのは残念。畑から直接とって食べる事が少ないので、本物をよく知らないのかも知れない。
  • ダイコン 大根の煮物が好きだがやや臭みが残る。
  • ダイコン 東北の旅先にインカーという紫のミニ大根に出会った。しゃぶしゃぶに使われていたが特においしくはなかった。
  • ダイコン 無農薬の大根をもらったが、大根らしさや味の濃さがありとても驚きこういうのをいつも食べたいと思った。
  • ダイコン 大根はおろしにすると水分が多くなった。
  • ダイコン 大根おろしにすると水ばかりでおろしにはならなかった。水分が流失した栄養成分などはなくなってしまう。
  • ダイコン 切り口の面をみると薄緑色でまだらに透き通っていて組織の保水力が弱そうで今までの大根とは微妙に違う感じがした。煮えやすく、切った角が崩れやすく、水っぽく、歯ごたえのないやわらかさで、実質的な内容が感じられなかった。このようなものが増えるとどうなってしまうのか不安を感じた。

  • ジャガイモ 甘さ、味がないように感じた。小ぶりのものが多く、大きめのじゃがいもが少ないように感じた。
  • ジャガイモ 最近うま味やコク系の味が弱くなった。
  • ジャガイモ はやく煮えるのはよいが煮くずれしすぎて粉になってしまう。
  • ジャガイモ 北あかり:煮くずれしにくく色々な料理に合う。
  • ジャガイモ 買って時々中が傷んでいてがっかりすることがある。
  • ジャガイモ ガッチリしたものが少ない。
  • ジャガイモ あまりおいしいと思う物にあたらない(値段が安いものを買っているのかも知れないが)。
  • ジャガイモ 煮くずれして形が保てないものが多くなった。
  • ジャガイモ 芽の出方がはやくなった。
  • ジャガイモ じゃがいも種類が増えたが力強さがないものが多い。
  • ジャガイモ きたかむいに注目。
  • ジャガイモ 灰色っぽくくすんで張りのないものに出会うことがある。
  • ジャガイモ 一時とてもおいしくなったがその後種類が急速に増え当たりはずれ(味、食感とも)が多くなった。

  • サツマイモ 金時:以前の食感(ほくほく)がなく味も浅く感じた。
  • サツマイモ 高くなったがおいしくなった。

  • サトイモ スーパーでねっとり里芋と表示してあり煮物にしたら凄く粘りがありおいしかった。
  • サトイモ 最近新里芋を買ったが、やはり季節感のある野菜が一番おいしい。

  • ヤマイモ いちょう型のものでも摺り下ろすと水のようにうすい。昔は成分が濃くて食べると口の周りが痒くなったがそういうものはなくなった。痒くないのはよいことかもしれないが、出汁を加えてもなかなかうすまらない粘りの濃いものはなくなった。それだけ栄養価や消化作用が下がっていると思われる。
  • ヤマイモ やまいもが痒くないので、自分の皮膚が老化したか、手の皮が厚くなったのかと思ったが、いもの成分が薄くなったのだと気がついてこれは参ったと思った。

  • ホウレンソウ 私は味より昔の日本ほうれん草の繊細な歯触り、テクスチャーが好きだ
  • ホウレンソウ 茹でると嵩の減り方がひどいと思った
  • ホウレンソウ 食堂のほうれんそうのお浸しはいつもかたくてスジっぽく味がなく、とてもほうれん草とは思えない。
  • ホウレンソウ 面白くない味。姿はよい。やたらにやわらかくこれでよいのか? アクがなくなった。
  • ホウレンソウ 全体的にアッサリしていて味が薄く感じた、葉の厚みやエグ味も少なく、ほうれん草らしさが少なく感じる。
  • ホウレンソウ 昔の緑の肉厚の葉と赤い根のあるほうれん草のイメージがなくなってしまった。
  • ホウレンソウ 形や色からして昔のようなほうれん草は殆ど見かけなくなった。なぜこのように変えなければならないのかその必然性が知りたい。
  • ホウレンソウ 煮ると水分ばかりで少ししか残らなかった。昔はほうれん草といえばどれもほうれん草で大差はなかった。寒締めのようにたまにはおいしいものもあるが、形は以前と違っているし、昔のほうれん草より優れているかどうかはわからない。昔のほうれん草を捨てて、目新しい形にしたり、試作品のような新種を数多く作り続けるのはエネルギーの浪費で、品質の低下と消費者離れを促す。なぜ食べ慣れてきた品質を大切にしないのか、消費者も何が大切かを訴え行動を起こす必要がある。
  • ホウレンソウ ほうれん草や小松菜は何となく細長くなって青みが薄く感じる。
  • ホウレンソウ ほうれん草の一束の量が減っている。小松菜も少なくなっている。

  • レタス 価格が高いのにスカスカで使用できる部分が少ない。品質と価格が比例しない。
  • レタス 天使の野菜、植物工場で作った野菜なので値段が高かった。将来は半分以下の値段になればよい。
  • レタス 非常に新鮮で味もよく大満足した。
  • レタス レタスなどの葉物:最近水栽培で洗わずに食べられる野菜が増えてきている。
  • レタス 腐りやすく、すぐにだめになってしまった。保存方法のアイデアが欲しい。
  • レタス スーパーで買ったサニーレタスが何日たってもいたみがこなくて最後には農薬が気になり処分してしまった。特に生食で口にする野菜では気をつけたいと思った。

  • タマネギ 玉ねぎ(さらい)甘味があっておいしかった。
  • タマネギ 春玉ねぎがジューシーで甘かった。
  • タマネギ 新玉ねぎ:炒めたら甘すぎると思った。
  • タマネギ 新玉ねぎ:とてもおいしい新玉ねぎだった。旬の野菜はやっぱりおいしいと感じる。とても甘くておいしいと感じたのだが、昔からこの味だったのか?と考えると疑問に思った。
  • タマネギ 新玉ねぎ:玉ねぎ臭くなく、味もあまりネギ臭くない。
  • タマネギ 季節によるのかもしれないが、かたくて包丁を入れにくいものがでてきた。以前には感じたことのない硬直した感じ。

  • ゴボウ スーパーで買うとスカスカだったりする。
  • ゴボウ ゴボウだけのきんぴらを和食店で食べたら苦味があり苦味の美味しさを改めて知った。そこで近くのスーパーでゴボウを買ったが、何とも言えないゴボウの苦味はでなかった。アクを出すとピンクの色が出るが、その好ましい苦味はアク抜きの問題ではないことが分かった。
  • ゴボウ 以前よりアクが少なくなり、香りも薄くなった気がする。
  • ゴボウ ゴボウ臭さがなくなったような気がする。

  • ゴーヤ 苦くなった。もっと天然物、素朴なものがよい。
  • ゴーヤ ゴーヤもっと広めてほしい
  • ゴーヤ 苦味が意外と少なく子供(2才)も食べられた。
  • ゴーヤ ゴーヤが以前サラダにしたら苦味を強く感じたが、今年は2回サラダにしたが苦味が少なく食べやすかった。
  • ゴーヤ 若いゴーヤを戴いて初めて家で調理したら意外とおいしかった。あまり育っていない方がおいしいのかと思った。

  • アスパラ 北海道産アスパラガス:うまい、歯切れがよい、繊維が残らない。
  • アスパラ 安くなって買いやすくなった。
  • アスパラ ホワイトアスパラ:食べてみたい。
  • アスパラ アスパラ(グリーン):なかなかスーパーではおいしさに恵まれないので困っている。一日おくとすでにパサパサみずみずしさがなくなる。
  • アスパラ 南会津のアスパラを頂いたがとても新鮮でおいしかった。
  • アスパラ アスパラを生でかじったとき甘くて驚いた。トウモロコシも生で甘いものがあることを体験して驚いた。
  • アスパラ アスパラガスの皮が固く感じられた。

  • カボチャ 沖縄産の栗系、電子レンジでチンしただけで大変甘く栗のようだった。
  • カボチャ 南瓜、なす、サツマイモ:本来(南瓜らしい)の味がなかった為に(無味)、味を濃くしないと食べられなかった。種の時期に購入しなかったのが原因
    か?
  • カボチャ 小ぶりのカボチャが4つ割で385円で売っていたので驚いて他のスーパーにいったら、中1個で1200円だった。何の変哲もないカボチャがいつの間にかこのように高くなった。八百屋がなくなり、大資本が市場を独占するようになれば価格も品質も自由自在に操られる時代になるのではないか。
  • カボチャ 国産よりもメキシコ産の方が甘みがあって味が濃かった。

  • ナス 日持ちしない、色、ツヤ乏しい。 
  • ナス 焼き茄子にして食べたが、しっかりしていなかった。
  • ナス 種類の割に味の特徴が少ない。
  • ナス 甘くておいしかった。
  • ナス 家で採れたナスがとても甘くておいしい。
  • ナス 形態はあるが味がない。

  • ピーマン 食感がシャキシャキと心地よい。鮮度感があっておいしかった。
  • ピーマン 香りがないと思った。 
  • ピーマン 苦みが少なくなった。
  • ピーマン どの野菜も天候不良の影響を受けていると思うが、最近買ったピーマンは小ぶりで薄くておいしくなかった。それに高い。

  • パプリカ・カラーピーマン サラダの彩りのためによく使うので味はそれほど気にしていなかったが、よく味わったらかなり甘かった。
  • パプリカ 目で楽しんで食べたい。サラダに赤、黄を混ぜると食欲が増す。
  • パプリカ パプリカはきれいだし肉厚なのでもっと使ってみたいのだがちょっと皮がかたい。

  • ハクサイ 白菜、キャベツの繊維がやわらかくなって食べやすくなった。
  • ハクサイ やわらかい葉の部分が少なく、白いかたい部分が多い。
  • ハクサイ 鍋物にしてもおいしくなくなった。

  •  茸類:うま味成分が減っていておいしくないと思った。
  •  生椎茸:すぐにいたむ。昔はもっと長持ちしたと思う。
  •  エノキダケ:噛み切りにくかった。

  • コマツナ 葉柄はしっかりしていて日持ちはいいが、かたくて沢山食べられない。
  • コマツナ 姿はきれいだがスジっぽいだけで全く味がない。

  • カリフラワー カリフラワーは高くなりすぎた。

  • ターツァイ シャキシャキしてクセがなくおいしいと思った。

  • モヤシ 高いもやしを買った。シャキシャキしておいしく感じた。手間のかかる野菜は本当においしいのか。
  • モヤシ 気をつけないとすぐにいたむ。前よりいたみやすくなった気がする。
  • モヤシ もやしはいたみやすく無駄にすることが多い。
  • モヤシ もやしを買ったがシャッキリ感はあるが本来のもやしとは言い難い形と食感だった。

  • オクラ オクラ/そらまめ:ボイルしてもなかなかおいしかった
  • オクラ オクラは好物だが高い。
  • オクラ オクラがスジっぽい

  • トウモロコシ 最近トウモロコシが甘くなった気がする。温室栽培が多くなったので味がよくなってきた。
  • トウモロコシ 家庭菜園でとりたてのトウモロコシの甘みが忘れられない。

  • ベビーコーン 未来−14のベビーコーン:友人が今年初めて栽培していてベビーコーンの食べ方や用途に合わせた収穫のサイズなど提案している。周囲の農家にも広がりつつある。

  • インゲン サヤインゲンが好きでよく買うが昔よりスジっぽくなったような気がする。
  • インゲン インゲンが太めでかたくなった。

  • チンゲンサイ こわばってきた。
  • チンゲンサイ 買うとき根の部分がいたんで溶けていることが多い。

  • ウド おいしかった。
  • ウド ウドとタラの芽は昔のようにえぐ味がなく物足りない。

  • えんどう スナップえんどう:日常的値段が高くて旬なのに食べにくい。

  • ズッキーニ オリーブオイルで焼き、塩・コショウだけでとてもおいしかった。

  • カブ 春の大かぶ:浅漬け抜群。 

  • レンコン 蓮根が糸を引かなくなった。

  • ブロッコリ 茎が非常に美味。

  • ソラマメ おいしかった。

  • ツマミナ 好きだがあまり食べる機会がない。

  • ミズナ 水菜は手軽で安価に食べられるようになったが(特に茨城産が多い)、大変繊維が強く立っていて、えぐさがきわだちおいしくない。まずい。株の太い京都産の水菜は繊維もやわらかく甘さがある。手軽に食べられることが災いして水菜の評価を下げているようで残念だ。

  • ミョウガ スーパーで買うとピンク色できれいだが地方の直売や自家栽培は深緑色をしている。

  • ムカゴ むかごをもらって食べたらおいしかった。入手しやすくしてほしい。

  • 金時草 加賀野菜という伝統野菜に触れ、こういったものが残っていることに大変うれしく思った。

  • 香菜 香菜:昔はめったに売ってなかった気がするが、今は普通にスーパーでも買える。空芯菜も普通に売っていて海外の野菜と思っていたものも国産で買えるようになった。

  • バナナ Doleの有機栽培バナナ(ペルー)は結構おいしい

  • ナシ 梨の種子に近い酸っぱいところがおいしい。
  • ナシ 昔の梨は色が濃くどっしりしていたが、最近のものは土臭さがなくなった。

  • ナツミカン 昔ながらの夏みかんが大好き。スーパーだと甘いため家でなる夏みかんを食べている。

  • メロン 糖度ばかり高いものが多すぎる。
  • メロン 高級メロンをもらったが、香りも食感もよく、おいしかったが、あまりにも甘すぎて食べきれず、古くなって処分したがもったいなくて気が咎めた。

  • イチゴ 苺は甘いだけで水っぽく味に深みがなくなった。
  • イチゴ 水っぽい。傷みやすく冷蔵庫に入れるとかさかさになる前にカビがはえてくる。

  • ブドウ 種なし葡萄は食べやすい。
  • ブドウ 巨峰など甘すぎる。
  • ブドウ 野菜ではないのだが、先日葡萄(ちょっと珍しい)の頂き物をした。その特徴が「種がないから食べやすい」「皮が薄いからそのまま戴く」「甘くておいしい」。確かに甘くておいしかった。このアンケートに答えながら甘い=おいしいだけにならない野菜本来のおいしさを大事に考えて行きたいと思った。

  • カット野菜 便利なのでよく使っているが、野菜の持つビタミン、抗菌力、機能性成分などがどこまで保持されているのか心配。


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