◆網干(あぼし)メロン <ウリ科>
日本古来のまくわ瓜(梨瓜群)と洋種メロンとの交雑で生まれたといわれる甘い露地メロン。果重150g前後の楕円形で果皮は緑白色で浅い条溝が10条ほどある。果肉は淡緑色で、香気高く、歯切れよく、糖度15〜16度(最高級のネットメロンが約16度)と甘みが強いが、後味がサッパリしているのが特徴。
江戸時代に新宿鳴子宿名物だった鳴子瓜によく似ているという。大正年間(1921年)より栽培され、昭和2〜3年頃に網干メロンとして出荷したらしい。その後昭和10年頃に兵庫県立蔬菜採種場で改良される。露地物とハウス栽培があり、6月末〜8月中旬まで収穫される。
生食。畑ではヘタが離れるのを待って完熟果を収穫する。熟した果実を皮や種ごと丸かじりして食べてもやわらかく、小さい種も気にならずにおいしい。
姫路地方ではお盆のお供えにはなくてはならない瓜だった。
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