タイトル<野菜の学校>
● 2011年度「野菜の学校」 ●
- 2011年9月授業のレポート -
【当日の兵庫野菜とその料理】
※植物分類表記は、系統発生解析による新しいAPG分類体系に基づく

ハリマ王にんにく <ネギ科>

 鮮烈な香りと味で、うまい、辛い、臭いにんにく。戦前、加西市東剣坂町の北本兵作氏が村役場の薦めで栽培を始めたと伝えられている。当時、加西市にはにんにくの食文化がなく、自家製として細々と栽培されていたが、戦争の混乱で放棄されていた。昭和30年代に入り、焼肉店の主人が秘伝のタレに合うにんにくを探して兵作氏のご子息に相談した。竹藪の中を探してみると、捨て去られてはずの「ハリマ王にんにく」は20年以上も自生して生き残っていた。


ハリマ王にんにく


 にんにくが含むアリシン、アホエン、スコリジニンなどの成分には、殺菌効果、免疫力アップ、ガン予防、抗酸化作用、血行促進、強壮効果などがあり、またビタミンB1の働きを強化して、疲労回復などにもよい。ただ、たくさん食べると殺菌作用が強いため、腸内の善玉菌まで殺してしまうので、要注意。

 きざんだり、すりおろして香味野菜や調味のアクセントに。
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