◆へちま <ウリ科>
東南アジア原産。鹿児島では「ナガウイ(長瓜)」「イトウイ(糸瓜)」と呼ぶ。長さ30〜50cm程度で、繊維が少なく、種子の白皮がまだ発達していない未熟期ごろに食べる。開花後7〜14日程度で食べられる。
『成形図説』(1802年、島津重豪が曽槃・白尾国柱らに命じ、農事・五穀・疎菜・薬草・草木・鳥類などについて編纂させた百科事典)に「浮皮(うわかわ)は包丁にて、こさぎさり、豚肉(ぶたしし)、炮魚(あぶりいを)などと煮て食ふ。味噌田楽として豆腐あえものとして食ふ」などの記載があり、鹿児島では古くから食用として利用されていた。現在ではみそ炒めやみそ汁などで食べられている。
ヘチマサポニン(ルシオサイド)は、血小板凝集抑制・血液凝固延長作用が報告されている。
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