◆小瀬菜大根 <アブラナ科>
大根となっているが、根の部分は小さく手のひらサイズほど、葉の部分が約1mに成長するので、主に葉の部分だけを食べるという変わった品種の大根。江戸時代の末期、小瀬地区で保存食として栽培されていたのが始まりとされる。
8月から9月頃に種をまき、収穫時期は11月の下旬頃。1985年頃は直売所でも売られていたが、現在栽培しているのは数軒の農家のみ。
大きく成長する葉の部分を漬け物として利用することが多いが、みそ汁の具、煮物などにも。漬け物は長い時間が経つと葉の部分が変色し、べっこう色になる。味も青々している時とは違う味になる。
葉は青菜として、茎は漬け野菜、生食用としても使える。根は生産地では捨てられるようだが、辛みがあってわさびなどの薬味がわりになる。
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