◆仙台曲がりねぎ <ネギ科>
仙台市岩切の余目(あまるめ)地区が発祥の地。余目地区は地下水位が高く、立ちねぎの栽培が困難だったため、「やとい」といって、栽培中のねぎを一度抜き取り、約30度の角度を付けて寝かせ、横倒しにしたねぎの上から土をかける作業行って栽培したのが始まりといわれている。
やといをして1〜3か月栽培すると、土のかかった部分は白くなる(軟白)。横倒しになったねぎは立ちあがろうとし、軟白部の中ほどから大きく曲がる。立ち上がろうとストレスを受けるため、辛みが強く、香りよく、加熱すると甘みとコクが増して口当たりのよいねぎになる。
仙台曲がりねぎの中でも、湾曲した軟白部分の外側にしわができる「余目(あまるめ)ねぎ」は珍重されている。余目ねぎは余目地区の生産者自ら古くから自家採種と優良系統の選抜を繰り返してきたため、この地区で栽培しないと「余目ねぎ」の特性を発揮することができない。
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