◆秦荘やまいも <ヤマノイモ科>
中国雲南地方の原産。元禄時代に伊勢参りのみやげとして持ち帰った「伊勢いも」が始まり。黒くゴツゴツしていて、初めて見ると「食べ物か?」と誰もが思うような形。長年の改良でテコ状といわれる形になったが、鍾乳石のような房状のもの、平たいもの、先が広がったいちょう型のもの、またその先が割れたようなものなどさまざまな形をしていて、同じ形のものはない。すりおろしても変色しにくく、強い粘りがある。きめが細かく、まろやかで、濃厚ないも。
種芋作りに2年、その後1年かけて大きくし、出荷される。
連作を嫌うことから、3年間は稲を作った水田で作る。稲を収穫後、畝を作り、植え穴に宇曽川の砂を入れる。この砂は地元では、「生きた砂」といわれ、乾きやすく、栄養に富むため、やまいも栽培に適している。
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