◆平家かぶ <アブラナ科>
熊本県との県境、椎葉村は平家落人伝説の地。「平家かぶ」の名称はこの伝説に因むもので、落人が持ってきたか否かは不明。全国に「平家かぶ」と呼ばれるかぶがあるが、椎葉村のかぶは原種に近い。同様のかぶが兵庫県香住町御崎にもあることが調査でわかっている。
白かぶで葉が大きく、鮮緑色。根は長大でひげ根が多い。播種しなくても道端や土手などに自生してくるため、地元では天からふってくる「ふってかぶ」とも、生で味が苦いことから「にがかぶ」とも呼ばれる。
・かぶの根のエネルギーは20kcal、カリウム280mg/100g。
・かぶの葉のエネルギーは20kcal、カリウム330mg、カルシウム250mg、βカロテン2800μgg/100g。根より葉のほうがミネラル、ビタミンに富む。
寒さに強く、根は食べないが、若葉や抽苔した花茎・花蕾を塩漬けやお浸しにする。
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