2008年度 実施事業の概要

 

特定非営利活動法人 野菜と文化のフォーラム
1)野菜に関する調査研究事業の概要
1,.野菜のおいしさ検討部会の概要

2008.通年

 農林水産省補助事業・(財)食生活情報サービスセンターから要請、受託して、野菜を中心とした副菜の摂取改善等について検討することとしました。部会においては、ニンジン、ダイコン(根菜類)、レタス(葉茎菜類)、ナス、ピーマン(果菜類)等を対象として官能評価試験および理化学的な評価を行うための機器分析試験等を実施しました。

 ※詳細は平成20年度「野菜のおいしさ検討部会報告書」 第7期総会・配布資料参照。ホームページ上の「野菜のおいしさ検討委員会」コーナーにも掲載しています。

2)野菜の生産・流通・消費に関する情報収集事業の概要
1,地方野菜視察研修(中国・上海野菜事情視察)
2008/11/18-20
 昨今の食糧の産地偽装や安全性疑惑が一層表面化し、世情不安な時期にあっても、わが国の食卓は中国の食材抜きでは考えられなくなってきました。中国でも特に経済発展が著しい巨大都市上海の食卓をまかなう野菜はどのように動いているのか、そして上海港を通じて日本向けに輸出される野菜はどのように生産され、管理されているのか現地視察研修しました。
 ※詳細はホームページ上の「中国・上海野菜事情視察研修レポート」参照。
3)講演会・ホームページ・出版による野菜啓発事業の概要
1, 総会セミナー「小売店頭に見る有機野菜表示をはじめ安全野菜」  
2008/5/22
 昨今、求められているのは、野菜の「おいしさ」と「安全性」といってもよいでしょう。特に有機野菜に対しては、生産者、流通関連業者、消費者など、立場に関わらず、その関心には並々ならないものがあります。現状や今後の可能性、展望などを探る上で、まず有機あるいはそれに近い野菜の表示の問題を中心に、現場の方のお話をうかがうことにしました。
 ※詳細はホームページ上の「小売店頭に見る有機野菜表示をはじめ安全野菜表示について」のレポート参照。
 
2, 野菜の学校2008
2008.4〜2008.3月(通年)
 毎月一回1品目の重要野菜をテーマとして品種、産地、作型、栽培法などの異なるものを、生食と簡単な調理を行い、「食べておいしさを確認・検討しあう」こととしました。併せて旬の野菜の試食や展示、珍しい野菜なども含め情報収集・試食体験を行いました。試食で好評だった高品質のホウレンソウ生産者の栽培圃場とスーパーでの販売状況を視察研修しました。
 ※詳細はホームページ上の「野菜の学校2008」コーナー参照。
 
3, アスパラガスフォーラム 【共催 農園芸資材研究会】
2008/5/29
 アスパラガスは、指定野菜14品目には入っていませんが比較的若年層に人気があり、疲労回復効果など優れた機能性をもつほか、最近はホワイトアスパラガスや紫アスパラガスの品種に人気が出始めており、注目する野菜といえます。行政・研究・種苗関係・調理関係者など様々な方面からの情報提供をいただき、いくつかの提案料理の試食会を行いました。
 ※詳細はホームページ上の「アスパラガスフォーラム2008報告」参照。
 
4, 有名野菜品種特性研究会(インゲンマメ・メロン)
2008/6/26
 「インゲンマメ」は近年、食味を重視した育種改良が図られ、今後消費の伸びが期待される作物で、「メロン」は消費が減少傾向にある作物ですが、食べごろ(適食期間)に視点をおくことによって消費拡大が期待できる作物と考えられます。多くの方々に参加していただき「食べ比べ」を通して、情報交換がし易いものと考え企画・開催しました。
 ※詳細はホームページ上の「有名野菜品種特性研究会(インゲンマメ・メロン)」報告参照。
 
5,トマト調理の多様性を探る(トマトの消費拡大)
2008/12/8
 一般に、野菜のおいしさ情報はほとんどが生食中心で、野菜本来のもつ微妙な味が十分に認識されていません。甘味や柔らかさに偏重した評価情報が多く、加熱料理をすると評価が逆転する傾向もみられるようです。野菜をおいしく食べるには用途別調理に適する品種や栽培法が必要で、今回はトマトをとりあげ試食・検討会、情報交換のなかで、野菜のおいしさの多様性について提案しました。
 ※詳細はホームページ上の「トマトの消費拡大[トマト調理の多様性を探る]報告」参照。
 
6, 情報公開(ホームページ・講師派遣・掲載記事等による啓発)等
通年
 情報公開はより多くの一般市民の方に本会活動の説明責任を果たすことであり、本年度も各事業に多くの参加者を迎えることができました。これら情報を速やかに公開し、ホームページ年度末の訪問者数は累計25,748で、本年度の増加数は8,400件余で昨年度の約2倍でした。

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