◆滝野川ごぼう <キク科>
ごぼうは地中海沿岸
西アジア原産。日本に入ってきたのは縄文時代、平安時代など諸説ある。滝野川ごぼうは、元禄年間(1688〜1704年)に現在の北区、北豊島郡滝野川村で栽培されていた伝統野菜。香り高く柔らかで、味が濃く、風味がよい。長さが70cmから1m近くにもなる。現在、国内で生産されるごぼうの多くの品種の元祖といわれている。
ごぼうは、ヨーロッパや中国では古くから薬用として用いられてきたが、食用作物として栽培してきたのは日本のみ。台湾や朝鮮半島などで食用にされているのは、日本人が伝えたものである。
ごぼうが含む水溶性食物繊維のイヌリンは、腸内の糖分の吸収をたくましくし、血糖値の急激な上昇を防ぐ働きがある。またプロバイオティクスとして腸内細菌の成長を促し、整腸効果がある。不溶性食物繊維のリグニンは腸内の残留物を排出したり、発ガン性物質を吸着し、大腸ガンの予防効果がある。
独特の歯触り、香り、風味がある。アクはあるが、水につけすぎると香りも味も抜けてしまうので、短時間でよい。
調理法としては、きんぴら、煮もの、鍋ものなどの和食の他、スープ、サラダ、チップスなど、炒めもの、煮もの、焼きものに。
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