タイトル<野菜の学校>
● 2011年度「野菜の学校」 ●
- 2012年2月授業のレポート -
【食べくらべ後の主な感想・意見】
  • 見た目はどれも似ている。京いもとセレベスは食感が似ていたが、京いもが一番甘みがあった。えびいもはネットリして少し甘みがある。八つ頭は京いもとえびいもの中間くらいの印象。指標5は皮のむきやすさにしてみると、えびいも、八つ頭、京いも・セレベスの順になる。水分量も同様なので、皮のむきやすさと水分量がリンクしていると思った。

  • 京いもは先と根の部分では食感が違う。京いもとえびいもはねっとり、セレベスと八つ頭はホクホク。京いもはクリーミーな感じで、表現しにくい。サトイモの表現の仕方はむずかしいと思った。

  • 京いもは上下で食感やパサつきが違ってくるので、まん中あたりで食べくらべた。京いもはホクホク、ネットリ、水分が少ない感じで皮がとれやすい。セレベスも京いもと似た感じで平均的に使われる印象があった。えびいもはきめが細かく、ネットリ、しっとりした感じ。八つ頭はゴツゴツしてさつまいものような筋っぽさがあり、ズッシリ、しっかりした味わいだった。

  • まずネットリ度に着目してみると、えびいも、八つ頭、京いも・セレベスの順。京いもとセレベスは栗に近い。京いもは中心に近いほうが白っぽく、これは他では見られない特徴だと思った。香りも部位によって変わる。他のいもは無臭で、特徴がない。味は、京いもとセレベスは淡白。特にセレベスはクセがなくて食べやすかった。八つ頭は、初めて食べたが、甘みがあって好ましかった。

  • えびいもは歯にからむようなネットリ感があり、セレベスは泥臭く独特の感じ。八つ頭はホクホクしているが、好き嫌いがありそう。やはり正月に食べたい。京いもの料理は新鮮だった。扱いやすいので、もっと普及するといいと思った。

    ★これを受けて日高氏から、貴重な意見に感激したとの感想があった。「食感や味覚には個人差がある。京いもは淡白なので味をつけやすく、すりつぶしても、煮ても、揚げてもいいい。薄くしてカラッと揚げるのもおすすめ。京いものモチモチ感や皮のむきやすさ、煮くずれのしにくさなど、県としては特徴をしっかり打ち出して販売していきたい」とのことだった。

    ★松村さんからは、サトイモの扱い方にアドバイス。「サトイモの皮をむくときには、シュウ酸カルシウムを含むのでチクチクしてかゆくなったりするが、洗って乾かしてから皮をむくと防げる。また、酢で粘りがとれるので、酢水につけてから切ると扱いやすい」とのこと。洋風のシチューにしたり、スープで煮て牛乳、チーズをプラスしたグラタンもおすすめだそうです。

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