青森県出身で弘前大学農学部卒業と、ずっと青森に深く関わっておられる舘田氏。青森の野菜及び花卉担当農業改良普及員として「ながいも」「にんにく」をはじめ地域特産野菜などの指導に当たってこられ、2005年より『あおもり「冬の農業」推進チーム』に所属。寒締めほうれんそうや雪にんじんなどの冬野菜の生産ほか、加工や農業体験などの取り組み・振興に取り組まれてこられました。当日、青森の食文化にも触れる機会にと、お母様手作りの葉ぐるみ漬けと赤かぶ漬けをご持参くださいました。
(今月の在来作物に関しては、後述の作物紹介の欄も参照ください。)
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●青森新幹線が12月4日に開通。講座に先立って、調理担当スタッフで青森・鰺ヶ沢出身の白戸啓子さんたち数人が、青森県農林水産部のご協力を得ながら青森野菜の生産現場を見学した報告がありました。雪の中でのにんじんの収穫風景などを見ながら、これが朝7:30〜夕方の16:30まで手作業で行うという大変な作業であることなどを実感しました。その他、ハウスでのたらの芽栽培、一町田せりの雪よけハウス栽培などの様子がレポートされました。
●東京青果(株)の澤田勇治氏からは、東京市場に入荷する雪下にんじんは、青森、秋田、新潟などから、例年2月から3月中旬くらいまでだが、雪が多い今年は若干ずれそうという見通しがありました。雪下にんじんは一般より固定客の販売が中心だとか。収穫に大変な手間がかかっていることを消費者に知ってほしいとの要望もありました。
●スタッフである管理栄養士の松村真由子さんからは、ズラリと並んだ当日の青森野菜は、赤と緑のまさに緑黄色野菜で、ビタミンA、C、Eがたっぷりであること、それらが重なることで免疫作用がグンとよくなり、風邪もひきにくくなること、体を守るべき時にこういう野菜がちゃんと実っているという旬の妙を教えていただきました。また、もやしを洗うとき、水ではなく湯で洗ったほうがおいしくなり、翌日もシャキシャキしていて、ゆでても臭みが少ないといったアドバイスもありました。
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