2009年度 実施事業の概要

特定非営利活動法人 野菜と文化のフォーラム
1)野菜に関する調査研究事業の概要
1.平成21年度野菜のおいしさ検討部会報告

2010/3/31

 国を挙げて健康問題に関心が高まっている中で、最も重要視される野菜消費が減少の傾向にある。おいしい野菜の基準を指標化し情報開示できれば野菜の消費拡大に寄与できると考え、平成18年度農水省補助事業に応募し、現在まで検討した結果を最終報告する。

 ※詳細は平成21年度「野菜のおいしさ検討部会報告書」第8期総会時・配布資料参照。ホームページ上の「野菜のおいしさ検討委員会」コーナーにも掲載しています。

2)野菜の生産・流通・消費に関する情報収集事業の概要
1.地方野菜視察研修会(新潟県・長岡地方)
2009/9/25〜26
 震災から5年、山崩れを覆っていく雑草の力強さ。産地へ行ってみると、野菜がいかにユニークで優れているかの説明より、関わっている人達の笑顔、農家の方の人柄、アピールする組合長の自信に満ちた弁舌など。一つ一つの、それを愛して、作り、広める人たち、そして利用する地域の人たちの伝統的食文化にこそ、地方野菜の魅力と思えた。
 ※詳細はホームページ上の「平成21年度地方野菜視察研修会報告」参照。
 
2.野菜の先進施設視察会(埼玉県・JA全農青果センター・東京センター)
2010/2/16
 生協、スーパー、仲卸・市場対応で8,000アイテムをこなす能力を持った全農の一つの施設を見学した。立体冷蔵システム、合理的な仕分け作業の仕組み、中でも注目したのは生活クラブの個別配送で、ベルトコンベアーに載せられた箱と注文票に迅速に対応するシステムであった。
 ※詳細はホームページ上の「JA全農青果センター東京センター見学会報告」参照。
3)講演会・ホームページ・出版による野菜啓発事業の概要
1.総会セミナー「野菜のおいしさ委員会報告・3年間の研究成果報告」  
2009/5/28
 昨今、求められているのは、野菜の「おいしさ」と「安全性」といってもよい。「おいしさを官能調査対比で科学的な物差しで測れないか」。研究者の立場から3年間の膨大な研究成果など、また裏話を科学的にわかりやすく解説いただいた。

 
2. 野菜の学校2009
2009.4〜2010.3月(通年継続)
 毎月一回、1品目の重要野菜をテーマとして、作物特性・産地情報・栄養機能性の講義の後、品種、産地、栽培環境などの異なるものを、生食と簡単な調理を行い、実際に触れて、味わってみて、それぞれの官能結果を検討しあい「食感を磨き合う」ことを、本校の主目的としている。
 ※詳細はホームページ上の「野菜の学校2009」コーナー参照。
 
3.作物フォーラム「ブロッコリー・カリフラワー」
2009/6/8
 栄養価・機能性の高い野菜であり彩りもよく、低迷する野菜消費にあって女性・若年層を中心に堅調な消費が望める野菜で、今回は、野菜の味・用途・調理法・安全性などを見直し、これらにこたえられる生産・流通・販売の仕組みと改善を見出すべく開催した。
 ※詳細はホームページ上の「ブロッコリー・カリフラワー2009報告」参照。
 
4.野菜の品種別調理特性検討会(タマネギ)
2009/10/23
 タマネギは比較的保存性もあり、いつでも調理に利用され、血液が"サラサラ"になるという健康維持面からも関心が高い。美味しく食べるという切り口からは品種のもつ特性と、調理方法との関わりが大きく、多様な調理、官能評価に重点を置いて企画した。
 ※詳細はホームページ上の「第2回 野菜の品種別調理特性検討会(タマネギ)報告」報告参照。
 
5.有名野菜品種特性研究会(キャベツ・大玉トマト)
2009/11/27
 近年、新品種の開発によって品質の改善向上が著しい秋冬穫りキャベツ(生食・加熱調理用途別)並びに品種改良と栽培技術の改善によって食味などの特性の向上が著しい大玉トマト(生食)を研究対象にした。
 ※詳細はホームページ上の「有名野菜品種特性研究会(キャベツ・大玉トマト)報告」参照。
 
6. 情報公開(ホームページ・講師派遣・掲載記事等による啓発)等
通年
 情報公開はより多くの一般市民の方に本会活動の説明責任を果たすことであり、本年度も各事業に多くの参加者を迎えることができた。これら情報を速やかに公開し、ホームページ年度末の訪問者数は累計31,588件で、本年度の増加数は5,840件余であった。

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