(株)西友の初の女性バイヤーとして、個性的な売り場を作って実践し、全国産地を回って現場の声、店頭に於ける消費者の求める商品はいかなるものか、チャートなどを使用し分析・紹介された。
- 西友のブロッコリー販売量は年間を通じて安定している。ブロッコリーとカリフラワーの青果での構成比は1.5%
と0.03%であり、西友はアメリカにブロッコリー契約産地があり輸入の割合が高く70%で、年間97円で販売している(下限価格・特売時88円〜上限価格161円)。一方、国産ブロッコリーは秋〜春に需要が伸びており、128〜250円の価格設定。
- カリフラワーはすべて国産で150〜250円で設定しているが、需要が少なくスポットで品揃えする商品に移行している。
- ブロッコリーは緑黄色野菜として消費者の受けがよく消費が拡大し、重点商品に成長した。しかし来店者の消費動向は現在の世情を反映して「低価格帯商品」にシフトしている。
- アメリカのブロッコリーは今まで残留農薬が検出されたことはなく安心感があったが、日本と同様「石油価格上昇」「資材価格高騰」あるいは「景気の影響」を受けて生産量が減少しているらしい。
- 野菜の自給率を高めるには「流通の仕組みを刷新」することが必要と力説された(注: 販売価格の内、野菜生産費40% 流通コスト60%の現状がある)
。小売店も産地に出向いて生産者と話し合いをして交渉することに取り組んでいる。
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