一方、本州以南の品種は北米中部やフランスなどから導入されたものが各地で順化され、現在の品種の元となっているようである。栽培される品種は「短日性品種」と呼ばれ、玉の肥大が比較的短日条件下で始まるためにそのように呼ばれる。同様に肥大して成熟する早さにより、極早生品種〜極晩生種に分類される。概して早生品種は貯蔵性が劣るため、収穫後、即販売され、柔らかく、辛みが少ない。しかし、中〜晩生種の中には適度の辛みや、糖度の高いもの、貯蔵性も優れた品種もある。
世界のタマネギの分類は数え切れないほど多くあるが、日本で栽培されている主流はイエロウ、タンバース系をもとにしたF1品種で、黄色く辛味があり球形であるのが特徴で、日本産として多く輸出されている。
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